IIB-III期 食道扁平上皮がんに対する術後(化学)放射線療法の有効性

  未分類, 食道がん

Ni W et al. Oncologist. 2021. PMID: 34309117. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34309117/


・食道扁平上皮がん(IIB-III期)に対する手術単独 vs. 手術+術後(化学放射線療法)

<背景>
・後ろ向き研究では、IIB-III期食道扁平上皮がんに対する手術後に、術後治療を加えることにより生存成績を改善できる可能性が示されているが、前向き研究はこれまで報告されていない。

<対象と方法>
・病理学的IIB-III期と診断された食道扁平上皮がん患者を手術単独群(SA群)、術後放射線治療群(PORT群)、術後同時化学放射線療法群(POCRT)群にランダム化した。
・術後放射線治療群(PORT群)の患者に対しては54Gy/27回の照射を行った。
・術後化学放射線療法群(POCRT群)の患者に対しては、パクリタキセル+シスプラチンあるいはパクリタキセル+ネダプラチン併用同時化学放射線療法(50.4Gy/28回)を施行した。
・主要評価項目:無病生存、副次評価項目:全生存。

<結果>
・合計で172例の患者を登録した(手術単独群 [SA群] 54例、術後放射線治療群 [PORT群] 54例、術後化学放射線療法群 [POCRT群] 64例)。
・3年無病生存割合は、手術単独群と比較して、術後(化学)放射線療法が施行された患者群で良好であった(53.8% vs. 36.7%, p=0.020)。
・3年全生存割合も、手術単独群と比較して、術後(化学)放射線療法が施行された患者で良好であった(63.9% vs. 48.0%, p=0.025)
・3年無病生存割合:手術単独群(SA群) 36.7%、術後放射線治療群(PORT群) 50.0%、術後化学放射線療法群(POCRT群) 57.3%(p=0.048)。
・3年全生存割合:手術単独群(SA群) 48.0%、術後放射線治療群(PORT群) 60.8%、術後化学放射線療法群(POCRT群) 66.5%(p=0.048)。

<結論>
・IIB-III期食道扁平上皮がん患者において、手術単独治療と比較して、術後放射線治療/術後化学放射線療法(特に術後化学放射線療法)による無病生存や全生存の改善効果が認められた。


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