放射線治療後の食道がん再発;加速過分割照射による再照射

Takeda K et al. Radiat Oncol J. 2021. PMID: 34986547
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34986547/


・食道がんの再発に対する、加速過分割照射による再照射。

<目的>
・放射線治療歴のある食道がんの再発に対する再照射は治療選択肢である。
・しかしながら、再照射後には、晩期の重篤な有害効果が発生するリスクがある。
・今回の研究では、加速過分割照射を用いた再照射の有効性と安全性に焦点をあてて検討を行った。

<対象と方法>
・食道がんの再発に対し加速過分割照射(1回 1.2 Gy、1日2回照射)により再照射が行われた26例を遡及的に解析した。
・2回目の放射線治療(再照射)後の全生存や晩期の有害効果の発生を調査した。

<結果>
・26例のうち、21例(81%)は根治的に再照射が行われ、21例(81%)では化学療法の同時併用が行われた。
・再照射の照射線量の中央値は60 Gy/50回(治療期間 25日)で、α/β = 3 として、1回線量2 Gyで 85.4 Gy相当の照射であった。
・初回の放射線治療から2度目の照射までの期間の中央値は21.0ヶ月であった。
・全生存期間の中央値は15.8ヶ月、全生存率は1年 64.3%、3年 28.3%であった。
・再照射で高線量が照射された患者(p<0.001)や化学療法が同時併用された患者(p=0.019)で生存成績が良好であった。
・CTCAE3以上の重篤な晩期有害効果が5例(19.2%)に認められ、2例(7.7%)ではグレード5の晩期有害効果の発生が認められた。

<結論>
・放射線治療の既往のある食道がんの再発に対し、化学療法を同時併用し、加速過分割照射により高線量の照射を行うことにより予後の改善があるかもしれない。
・過去の報告と比較して、重篤な晩期有害効果の発生率は高いものではなかった。


<関連wiki>
食道がん>再照射

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