乳がんに対する寡分割照射(26Gy/6回/5週間)による乳房切除術後放射線治療(PMRT)

Mignot F et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34963557
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34963557/

・乳がんに対する寡分割照射(26Gy/6回/5週間)による乳房切除術後放射線治療。
・10年成績、フランス。

<目的>
・寡分割照射(26Gy/6回/5週)による乳房切除術後放射線治療(PMRT, postmastectomy radiation therapy)の有効性と長期の副作用を調査すること。

<対象と方法>
・I-III期乳がん、2000-2009年の期間に寡分割照射(26Gy/6回/5週間)により乳房切除術後放射線治療(PMRT)が行われた患者を遡及的に解析を行った。
・放射線治療:day 1, day3, day 15, day 17に4Gy、day 29, day 31に5Gyの照射を5週間にわたり照射あした。
・3次元照射により胸壁に対し照射を行い、必要な場合は領域リンパ節も標的とした。

<結果>
・454例が同定され、経過観察期間の中央値は10.6年(0.5-22.9年)。
・領域リンパ節に対する照射が84.1%の患者で行われていた。
・10年時点で、累積局所領域再発率は15.1%であった。
・多変量解析にて、領域リンパ節転移の数(4個以上)の患者では局所領域制御(HR 1.68, 95% CI 1.06-2.67, p=0.03)および 全生存(HR 2.16, 95% CI 1.59-2.95, p<0.001)が不良であった。
・毒性は許容範囲で、心不全発生率は3.3%、症候性肺線維症発生率 1.5%で、経過観察期間中の発生率は低かった。
・10年時点で、累積リンパ浮腫発生率は9.5%、20例(4.4%)は高度/重篤と考えられた。

<結論>
・寡分割照射(26Gy/6回/5週間)による乳房切除術後放射線治療(PMRT)は安全に治療可能な様子であるが、これまで報告されている文献の成績と比較すると局所領域再発率がやや多い様子。
・長期の経過観察が必要で、乳房切除術後放射線治療での寡分割照射に関してはランダム化比較試験による評価が必要。


<関連wiki>
乳がん>乳房切除術後放射線治療>寡分割照射

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