局所進行非小細胞肺がんに対する化学放射線療法;免疫細胞への照射線量と治療成績との関連性

Jin JY et al. Cancers (Basel). 2021. PMID: 34944813
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34944813/

・III期非小細胞肺がんに対する化学放射線療法
・免疫細胞への高線量の照射は不良な腫瘍制御と全生存と関連する
・RTOG0617試験の2次解析

<背景>
・局所進行非小細胞肺がん(NSCLC, non-small cell lung cancer)において、免疫細胞への照射線量(EDIC, effective dose to the immune cells)は治療成績の有意な因子であると仮説をおいた。

<方法>
・第3相試験、NRG/RTOG0617の2次解析
・主要評価項目:全生存
・副次評価項目:無増悪生存(PFS, progression-free survival)、局所無増悪生存(LPFS, local progression-free survival)

<結果>
・適格例 456例。
・EDIC値の中央値は標準線量群 5.6Gy(2.1-12.2Gy)、高線量群 6.3Gy(2.1-11.6Gy)。
・腫瘍線量、肉眼的腫瘍体積(GTV)や他の因子の調整後、EDICは全生存(HR 1.12, p=0.005)や局所無増悪生存(HR 1.09, p=0.02)と有意な関連が見られたが、無増悪生存(HR 1.05, p=0.17)との関連性は統計学的有意なものではなかった。
・EDICの増加とともに、非線形パターンの全生存の悪化が認められた。
・EDICが<6Gyでは、2年全生存率の8%/Gyの悪化が認められ、6-8Gyでは比較的変化が少なく、>8Gyでも2年全生存率が12%/Gyの悪化が認められた。

<結論>
・III期非小細胞肺がん患者において、RTOG0617試験に登録されたIII期非小細胞肺がん患者では、免疫細胞への照射線量(EDIC)は全生存や局所無増悪生存の有意なリスク因子で、これらの結果からは循環免疫細胞が腫瘍制御に必須な要因であることが 示唆された。
・放射線治療計画において、免疫システムに関する危険臓器を考慮する必要がある。


<関連wiki>
肺がん>非小細胞肺がん>局所進行>免疫細胞

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