頭頸部扁平上皮がんに対する術後化学放射線療法におけるシスプラチン投与スケジュール;毎週投与 vs. 3週毎投与;JCOG1008

  頭頸部がん

Kiyota N et al. J Clin Oncol. 2022. PMID: 35230884
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35230884/

・局所進行頭頸部扁平上皮がん(LA-SCCHN, locally advanced squamous cell carcinoma of the head and neck)に対する手術後、高リスクの患者に対する標準的な術後治療は、シスプラチン(100 mg/m2)を3週ごとに投与する化学放射線療法。
・局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する手術後の高リスク患者に対するシスプラチン(40 mg/m2)毎週投与による化学放射線療法が、シスプラチン3週ごと投与と同等の有効性があるかどうかに関しては不明です。

<対象と方法>
・多施設共同、第2相/第3相試験。
・局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する手術後、高リスク患者に対し化学放射線療法を施行し、シスプラチン(100 mg/m2)3週ごとに投与する群と、シスプラチン(40 mg/m2)毎週投与を行う群にランダム化した。
・主要評価項目:第2相試験部分 治療完遂率、第3相部分 全生存。
・非劣性マージン:ハザード比 1.32に設定した。

<結果>
・2012年10月-2018年12月、合計261例の患者が登録された(3週ごと投与群 132例、毎週投与群 129例)。
・第3相試験の第3回めの中間解析(経過観察期間中央値 2.2年)において、シスプラチン毎週投与群は、シスプラチン3週ごと投与群と比較して、全生存に関しては非劣性であった(ハザード比 0.69, 99.1% CI 0.374-1.273 [<1.32], one-sided P for noninferiority = 0.0027 <0.0043)
・グレード3以上の好中球減少(49% vs. 35%)、感染(12% vs. 7%)は、シスプラチン毎週投与群で少なかった。
・腎機能障害(クレアチニン上昇 [any grade] 40% vs. 30%)、難聴(any grade)(17% vs. 7%)もシスプラチン毎週投与群で少なかった。
・治療関連死:シスプラチン3週ごと投与群 0例、シスプラチン毎週投与群 2例。

<結論>
・局所進行頭頸部扁平上皮がんに対する手術後、高リスク患者に対する術後化学放射線療法において、シスプラチンの毎週投与併用は、シスプラチン3週ごと投与併用に対し劣らなかった。
・これらの知見からは、シスプラチンの毎週投与併用による化学放射線療法も治療選択肢となりうる。

LEAVE A COMMENT