若年者の非浸潤性乳管がん(DCIS)に対する局所治療;乳房温存手術単独 vs. 乳房温存手術+放射線治療 vs. 乳房切除術

  乳がん

Chien JC et al. Breast. 2022. PMID: 35299032
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35299032/


・若年の非浸潤性乳管がん(DCIS, ductal carcinoma in situ)に対する局所治療
・乳房温存手術単独 vs. 乳房温存手術+放射線治療 vs. 乳房切除術
・システマティックレビュー/メタアナリシス

<方法>
・PubMed、Cochrane、Embaseにて、50歳以下の若年の非浸潤性乳管がん(DCIS)に対する乳房温存手術単独、乳房温存手術+放射線治療、乳房切除術を比較した研究を検索した。
・研究の質の評価を行い、メタ解析を施行し、サブグループ解析を行い治療成績を比較した。

<結果>
・ランダム化試験3試験、観察研究18研究を組み入れ、解析を行った。
・50歳以下の若年者の非浸潤性乳管がん(DCIS)において、乳房温存手術単独と比較して、乳房温存手術+放射線治療後の同側乳房腫瘍再発率(IBTR, ipsilateral breast tumor recurrence)が低かった(HR 0.66, 95% CI 0.50-0.87)。
・しかしながら、超若年者では、乳房温存手術後の放射線治療による同側乳房内腫瘍再発(IBTR)の減少効果ははっきりしないものであった(40歳以下;HR 0.82, 95% CI 0.48-1.39, p=0.31)
・乳房温存手術後の放射線治療による、同側乳房内浸潤性再発の有意な減少効果は認められなかった(HR 1.38, 95% CI 0.98-1.94)
・対して、乳房切除術後の同側腫瘍再発が最も少なく(乳房温存手術+放射線治療 vs. ; HR 4.4, 95% CI 2.06-9.40)、同側乳房非浸潤性乳管がん(DCIS)の再発および浸潤性乳がんの再発、いずれも少なかった。
・不均一性が大きく、生存成績に関する根拠のある結論を出すには至らなかった。

<結論>
・若年の非浸潤性乳管がん患者における放射線治療の効果に注目し評価を行った。
・乳房切除術後の局所制御が良好であったが、生存成績には差異を認めなかった。
・今回の研究により若年の非浸潤性乳管がん(DCIS)に対する局所治療における中等度のエビデンスが得られた。
・今後、年齢に応じた前向き試験による評価が必要。

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