表在型食道がんに対する化学放射線療法;標準線量 vs. 高線量

  食道がん

Ikawa T et al. BMC Cancer. 2022. PMID: 35313853
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35313853/


・表在型食道がんに対する化学放射線療法
・標準線量(50-50.4 Gy) vs. 高線量(60 Gy)

<対象と方法>
・2006年-2019年、表在型食道がん(Tis-T1N0M0、扁平上皮がん)に対し化学放射線療法を施行した134例を解析した。
・照射線量により標準線量群(50-50.4 Gy)と高線量群(60 Gy)にグループ化し検討した。
・評価項目:局所再発、 major local recurrence(内視鏡的に切除不能な局所再発と定義)

<結果>
・経過観察期間中央値は、標準線量群 52ヶ月、高線量群 84ヶ月。
・3年局所再発率:標準線量群 33.8%、高線量群 9.6%(adjusted HR 4.00, 95% CI 1.64-9.73)
・3年 major local recurrence:標準線量 12.5%、高線量群 4.7%(adjusted HR 3.13, 95% CI 0.91-10.81, p=0.098)
・Cox proportional hazards解析において、標準線量 および 内視鏡における粘膜下浸潤の所見が高い局所再発率/major local recurrence率と関連していた。

<結論>
・転移のない表在型食道扁平上皮がんに対する化学放射線療法において、標準線量と比較して、高線量照射の方が局所腫瘍制御に関してはより有用。
・粘膜下組織へ浸潤している病変では、高線量照射によるメリットを考慮してもよいかも。

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