高齢者膠芽腫に対する寡分割照射(52.5Gy/15回)

  膠芽腫

Perlow HK et al. Cancer. 2022. PMID: 35315512
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35315512/


・膠芽腫、高齢者 / frail patientに対する寡分割照射
・Stupp regimen(60 Gy/30回)と同等の52.5 Gy/15回照射
・4前向き試験のプール解析

<背景>
・膠芽腫(GBM, glioblastoma)で、高齢者 または frail patientにおける標準治療は 40 Gy/15回の放射線治療。
・このレジメンは Stupp regimen(60 Gy/30回)と比較して生物学的実効線量(BED, biological effective dose)が低いものとなる。
・Stupp regimenと同等の生物学的実効線量(BED) 52.5 Gy/15回の安全性と有効性を評価した。

<対象と方法>
・膠芽腫(GBM)の高齢者 / frail patientで、52.5 Gy/15回の照射が行われた3つの第1/2総試験および1つの前向き観察研究に登録された患者を解析した。

<結果>
・62例の新規に診断された患者を今回のプール解析に組み入れた。
・多くの(66%)患者はKarnofsky performance status(KPS)<70であった。
・年齢中央値は73歳。
・全生存期間中央値は10.3ヶ月、無増悪生存期間中央値は6.9ヶ月。
・全生存期間中央値は、KPS 70以上の患者で15.3ヶ月、KPS 70未満の患者で9.5ヶ月であった。
・同時化学療法と良好な無増悪生存および良好な全生存との関連がみられた。
・グレード3の神経毒性が2例(3.2%)に認められた。
・グレード4-5毒性の発生はみられなかった。

<結論>
・Stupp Regimenと同程度の生物学的実効線量(BED)(52.5 Gy/15回)による寡分割照射の解析を行った。
・治療の忍容性は良好で、従来の研究結果と比較して全生存や無増悪生存が良好であった。
・このレジメンによる治療は、高齢者 / frail patientにおける、低いBEDによる現在の治療の代替治療となる可能性があり、今後ランダム化比較試験における確認が必要。

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