切除不能胆管がんに対する放射線治療と免疫療法の併用療法

  胆管がん

Chen Y et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2022. PMID: 35318952
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35318952/


・切除不能胆管がんに対する放射線治療と免疫療法の併用

<背景>
・切除不能胆管がん(BTC, bilary tract cancer)おいて、化学療法(CT, chemotherapy)単独治療による生存成績は不良で、毒性は強い。
・胆管がん(BTC)に対し免疫療法(IO, immunotherapy)が有効である可能性があり、放射線治療(RT, radiotherapy)と免疫療法(IO)には相乗効果がある可能性がある。
・切除不能胆管がん(BTC)に対する化学療法(CT)と免疫療法(IO)と放射線治療(RT)の併用を比較した。

<対象と方法>
・2018年8月-2020年10月、再発の再発に対し2つの治療のうち1つが行われた117例を後ろ向きに解析した。
・2つの治療は、(1)外照射と抗PD-1抗体の併用(RT/IO)または(2)化学療法単独治療(CT)。
・RT/IO群では、カムレリズマブ(200 mg、3週毎)を放射線治療終了後7日以内に開始し、病勢増悪または許容不能な副作用発生まで継続した。
・照射線量中央値は55 Gy/25回であった(50-60 Gy/20-25回)。
・化学療法群(CT群)では、シスプラチン/ゲムシタビンを3週毎、8サイクル行った。
・有害イベント(AEs, adverse events)、全生存(OS, overall survival)、無病生存(DFS, disease-free survival)を解析し、放射線治療+免疫療法併用群(RT/IO群)では、TMB(tumor mutation burden)および マイクロサテライト(microsatelite)の状態によるサブグループ解析を行った。

<結果>
・放射線治療+免疫療法(RT/IO)群 39例、化学療法(CT)群 78例。
・重篤な有害イベント(Grade 3以上のAE)発生率は、化学療法群(CT群)で高かった(79.4% vs. 7.7%, p<0.001)。
・化学療法群(CT群)と比較して、放射線治療+免疫療法群(RT/IO群)で全生存が良好であった(全生存期間中央値 17.0ヶ月 vs. 11.5ヶ月, p=0.01)。
・無病生存も放射線治療+免疫療法群(RT/IO群)で良好であった(無病生存期間中央値 12.5ヶ月 vs. 7.9ヶ月, p=0.008)。
・TMBが低い またはマイクロサテライト安定(microsatelite stability)の患者では、TMBが高い または マイクロサテライト不安定な患者と比較して、全生存が不良であった(全生存期間中央値 13.6ヶ月 vs. 25.7ヶ月, p=0.03)。
・無病生存もTMBが高い/マイクロサテライト安定な患者で不良であった(中央値 9.8ヶ月 vs. 19.3ヶ月, p=0.012)。

<結論>
・切除不能胆管がんに対する放射線治療と免疫療法の併用は、化学療法単独治療と比較して、奏効率が高く、無病生存や全生存が良好であった。

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