前立腺がんに対する放射線治療後の治療関連毒性;超寡分割照射 vs. 小線源治療±外部照射

  前立腺がん

Yamazaki H et al. Sci Rep. 2022. PMID: 35322160
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35322160/


・前立腺がんに対する放射線治療後の治療関連毒性
・超寡分割照射 vs. 小線源治療(± 外部照射)

<背景>
・限局性前立腺がんに対する超寡分割照射(UHF, ultrahypofractionated radiotherapy)、小線源治療(BT, brachytherapy)(低線量率 [LDR, low-dose rate] または 高線量率 [HDR, high-dose rate] ± 外部照射 [EBRT, external beam radiotherapy])後の消化管毒性(GI, gastrointestinal)および生殖泌尿器(GU, genitourinary)毒性を比較した。

<対象と方法>
・超寡分割照射(UHF)にて治療された患者253例と小線源治療±外部照射にて治療された患者 1,664例を比較した。
・主要評価項目:急性期および晩期の消化器毒性(GI)および生殖泌尿器毒性(GU)の発生率と重篤度。
・副次評価項目:生化学的(PSA)制御

<結果>
・超寡分割照射(UHF)と小線源治療±外部照射(BT±EBRT)後の晩期のグレード2以上の生殖泌尿器毒性発生率に有意差を認めなかった(5年発生率:UHF 8.6%、BT± 13.3%, HR 0.71, 95% CI 0.41-1.22, p=0.213)
・晩期のグレード2以上の消化管毒性(GI)は超寡分割照射後で発生率が高かった(5年発生率:UHF 5.8%、BT±EBRT 1.1%, HR 3.62, 95% CI 1.77-7.38, p<0.001)
・サブグループ解析において、BED 226 Gy1.5以上が照射された超寡分割照射(UHF)後、その他のサブグループ(高線量率小線源治療+外部照射、低線量率小線源治療+外部照射、小線源治療単独 およびBED 226 Gy1.5以下の 超寡分割照射)生殖泌尿器毒性(GU)は同等であったが、消化管毒性(GI)発生率が高かった。
・経過観察期間の中央値は、超寡分割照射 32ヶ月、小線源治療±外部照射 75ヶ月。
・超寡分割照射と小線源治療±外部照射後の生化学的(PSA)制御は同等のものであった。

<結論>
・限局性前立腺がんに対する放射線治療において、小線源治療±外部照射と比較して、超寡分割照射の有効性は同等で、生殖泌尿器毒性も同等であった。
・しかしながら、小線源治療±外部照射と比較して、超寡分割照射後に消化管毒性発生率が高かった。
・超寡分割照射後の毒性は主に超寡分割照射の照射スケジュールに依存する様子。

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