低リスク/中リスク前立腺がんに対する体幹部定位放射線治療(SBRT)

  前立腺がん

Kishan AU et al. JAMA Netw Open. 2019. PMID: 30735235
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30735235/

・低リスク~中リスク前立腺がんに対する体幹部定位放射線治療


<重要性>
・体幹部定位放射線治療により外部照射の分割回数を4-5回程度まで減らすことが可能となってきている。
・短期間のデータからは体幹部定位放射線治療が治療選択肢として支持されるが、長期成績の報告は乏しい。

<目的>
・低リスクおよび中リスク前立腺がんに対する体幹部定位放射線治療の長期成績を報告すること。

<対象と方法>
・2000年1月-2012年12月の期間に行われた10施設の第2相試験、多施設共同の第2相試験2試験に登録された男性2,142例のデータを解析した。
・2013年1月-2018年5月の経過観察結果を用いて、統計学的解析を行った。

<評価項目>
・Competing risk frameworkを用いて、累積生化学的再発率を算出した。
・RTOGまたはCTCAE scoring systemsに基づく医師評価による尿路毒性(GU, genitourinary toxicity)および消化管毒性(GI, gastrointestinal toxicity)を評価した。
・Kaplan-Meier法を用いて晩期のグレード3以上の尿路毒性(GU)および消化管毒性(GI)の発生率を算出した。

<結果>
・合計2,142例(平均 67.9歳)を解析した(低リスク 1,185例、中リスク 予後良好群 692例、中リスク 予後不良群 265例)
・経過観察期間中央値は6.9年(IQR 4.9-8.1年)
・7年累積生化学的(PSA)再発率は、低リスク 4.5%、中リスク 予後良好群 8.6%、中リスク 予後不良群 14.9%、中リスク全体で10.2%であった。
・急性期尿路毒性(グレード3以上)の粗発生率は0.6%(13例)、消化管毒性(グレード3以上)の粗発生率は0.09%(2例)であった。
・7年累積晩期毒性(グレード3以上)発生率は、尿路毒性(GU)2.4%、消化管毒性(GI)0.4%であった。

<結論>
・低リスクから中リスク前立腺がんに対する体幹部定位放射線治療後の重篤な毒性イベントの発生率は低く、生化学的(PSA)制御率は良好なものであった。
・これらのデータから、低リスクから中リスク前立腺がんに対する体幹部定位放射線治療は適切な治療選択肢であることが示された。

LEAVE A COMMENT