低悪性度神経膠腫(グリオーマ)に対する術後補助療法

  神経膠種

Tom MC et al. Radiother Oncol. 2022. PMID: 35367527
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35367527/


・低悪性度神経膠腫(グリオーマ, glioma)(グレード2 および グレード3)に対する術後のマネージメントに関しては議論がある。
・American Radium Society’s brain malignancies panelはシステマティックレビューを行い、術後治療のタイミング、単独治療 vs. 併用療法、化学療法のタイプ、放射線治療の施行や照射線量に関するコンセンサス・ガイドラインを作成した。

<結果>
・36研究を組み入れた。
・選択されたグレード2のIDH変異陽性乏突起神経膠腫/星細胞腫で低リスク(grade 2, IDH-mutant oligodendrogliomas or astrocytomas with low-risk features)では、慎重な経過観察(surveillance)が適切。
・高リスクを有するグレード2神経膠腫(grade 2 gliomeas with high-risk features)や グレード3の神経膠腫(glioma)では、手術後に早期からの術後補助療法(アジュバント治療)が推奨される。
・術後治療が行われる場合には、放射線治療や化学療法単独治療と比較して、放射線治療と予定化学療法の併用が強く推奨される。
・グレード2およびグレード3のIDH-mutant 乏突起膠腫瘍や星細胞腫では、PCV療法(プロカルバジン/ロムスチン/ビンクリスチン)または テモゾロミドによる化学療法が適切。
・グレード2の神経膠腫に対する放射線の推奨線量は45-54 Gy(1回線量  1.8-2.0 Gy)。
・グレード3の神経膠腫に対する放射線治療の推奨線量は59.4-60 Gy(1回線量 1.8-2.0 Gy)。

<結論>
・複数の適切な治療選択肢が存在するものの、今回の consensus recommendationsでは、低悪性度神経膠腫(グリオーマ)に対するエビデンスに基づく術後マネージメントのフレームワークを提示した。

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