進行胃がんに伴う出血に対する緩和照射

  胃がん

Asakura H et al. J Cancer Res Clin Oncol. 2011. PMID: 20336314
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20336314/

・進行胃がんに伴う出血に対する緩和的放射線治療

<目的>
・進行胃がんに伴う出血に対する短期放射線治療(30 Gy/10回)の有効性を評価すること。

<方法>
・2002年9月-2007年3月、進行胃がんで腫瘍出血のために輸血が必要な胃がん患者で、放射線治療が行われた患者をレビューした。
・根治的な化学放射線療法が行われた患者や放射線治療歴のある患者は解析から除外した。
・放射線治療:30Gy/10回の照射を行った。
・放射線治療後、1ヶ月間以上輸血を必要としなかった場合を放射線治療が有効と定義した。

<結果>
・30例のうち22例(73%)が放射線治療に対し奏効した。
・治療に対し奏効した患者22例のうち、11例(50%)で再出血が認められた。
・再出血までの期間中央値は3.3ヶ月であった。
・12例に対しては同時化学放射線療法が行われており、放射線治療単独治療が行われた患者と比較して、再出血率が低かった(p=0.001)。
・化学放射線療法が行われた患者のうち、1例にグレード3の非血液毒性、5例にグレード3-4の血液毒性が認められた。
・放射線治療単独で治療が行われた患者ではグレード3以上の毒性は観察されなかった。

<結論>
・進行胃がんに伴う腫瘍出血に対しては、特に予後が不良な患者では、30 Gy/10回による短期照射は妥当な治療選択肢である様子。

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