限局性前立腺がんに対する体幹部定位放射線治療ー第2相試験ー

  前立腺がん

Kawakami S et al. Radiat Oncol. 2022. PMID: 35379264
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35379264/

・限局性前立腺がんに対する体幹部定位放射線治療
・第2相試験


<目的>
・限局性前立腺がんに対する4分割による体幹部定位放射線治療の第2相試験の結果を報告すること。

<対象と方法>
・2015-2018年、55例の患者を登録し、36 Gy/4回の照射を行った。
・NCCN criteriaでは、低リスク 4例、中リスク 31例、高リスク 20例であった。
・年齢中央値は73歳(54-86歳)。
・2/3の患者(37例)に対してはホルモン療法/アンドロゲン抑制療法が行われており、アンドロゲン抑制療法の施行期間中央値は31ヶ月(3-46ヶ月)であった。
・経過観察期間中央値36ヶ月(1-54ヶ月)。
・RTOG and NCIC toxicity Criteria ver.4を用いて毒性を評価した。
・Expanded Prostate Cancer Index Composite(EPIC)を用いて生活の質(QOL)の評価を行った。

<結果>
・全例でプロトコール治療を完遂した。
・6例に生化学的(PSA)再発が認められた。
・生化学的(PSA)再発が認められた6例のうち、3例に臨床的再発が認められた。
・1例は生化学的/PSA再発の前に骨転移が認められた。
・1例は胃がんのために死亡した。
・3年PSA(生化学的)制御割合:89.8%
・急性期毒性(グレード2):尿路毒性(GU, genitourinary)5例(9%)、消化管毒性(GI, gastrointestinal)6例(11%)。
・グレード3以上の急性期毒性はみられなかった。
・晩期毒性(グレード2):尿路毒性(GU)7例(13%)、消化管毒性(GI)4例(7%)。
・晩期毒性(グレード3):尿路毒性(GU)1例(1.8%)、消化管毒性(GI)1例(1.8%)。
・急性期にはEPIC socreの若干の低下が認められ、治療3ヶ月以内には改善した。

<結論>
・現在の標準的な治療と比較して若干毒性が強いものの、前立腺がんに対する36 Gy/4回の体幹部定位放射線治療は安全で有効、QOL成績は良好であった。

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