脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療による再照射における神経根障害

  転移性骨腫瘍

Ito K et al. Jpn J Clin Oncol. 2022. PMID: 35462409
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35462409/


<目的>
・脊椎転移の治療のために体幹部定位放射線治療が用いられている
・しかしながら10%程度の患者には局所再発が認められる
・脊椎転移に対する2回めの体幹部定位放射線治療の治療成績を評価した

<方法>
・2018年7月-2020年12月の期間に、同じ脊椎レベルに対し2回目の救済体幹部定位放射線治療を施行した患者のデータを遡及的にレビューした。
・1回目の処方線量は24Gy/2回、2回目の救済体幹部定位放射線治療では30Gy/5回 または 35Gy/5回を処方した。
・2回目の照射における脊髄の線量制約はDmax 15.5Gyとした。
・評価項目:局所再発、有害反応
・局所再発は画像評価による腫瘍増悪と定義した。

<結果>
・17例、19病変の評価を行った。
・放射線抵抗性の病変が14(74%)で、2回めの救済体幹部定位放射線治療は、同じ脊椎レベルに対し13ケース、近接した脊椎レベルに対し6ケースで行われていた。
・初回から2回目の体幹部定位放射線治療までの期間の中央値は23ヶ月(範囲:6-52ヶ月)であった。
・脊髄圧迫をきたしているケースが5例(26%)認められた。
・経過観察期間の中央値は19ヶ月。
・局所再発率は、12ヶ月 0%、18ヶ月 8%。
・有害事象:放射線脊髄炎 0例(0%)、神経根障害 4例(21%)、椎体圧迫骨折 2例(11%)であった。
・神経根障害をきたした3例では、上肢または下肢のほぼ完全麻痺に至った。

<結論>
・脊椎転移に対する2回目の救済体幹部定位放射線治療による局所制御は良好で、脊髄炎の発生リスクは低かった。
・しかしながら、放射線性の神経根障害の発生率は高いものであった。

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