子宮頸がん IIA2期(FIGO2018) ー化学放射線療法 vs. 根治的子宮全摘出術ー

  子宮頸がん

He J et al. Int J Clin Oncol. 2022. PMID: 34837596
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34837596/

・子宮頸がん IIA2期(FIGO2018)に対する化学放射線療法 vs. 根治的子宮全摘出術


<目的>
・今回の研究の目的は、子宮頸がん IIA2期(FIGO2018)患者に対する開腹子宮全摘出術(ARH, abdominal radical hysterectomy)と化学放射線療法(CRT)後の5年全生存率(OS, overall survival)と無病生存率(DFS, disease-free survival)を比較すること。

<対象と方法>
・中国の多施設共同後ろ向きコホートデータベースより、2004-2018年の期間に登録された子宮頸がん IIA2期 609例をレビューした。
・開腹子宮全摘出術(ARH)または化学放射線療法(CRT)後の5年全生存および無病生存をCox regression modelやlog-rank methodを用いて比較した。

<結果>
・63,926例から609例を選択。
・5年全生存率は、開腹子宮全摘出術(ARH)後と比較して、化学放射線療法(CRT)後で不良であった(71.8% vs. 95.3%; p<0.001; HR 6.596; 95% CI 3.524-12.346)。
・5年無病生存率も化学放射線療法(CRT)後で不良であった(69.4% vs. 91.4%; p<0.001; HR 4.132; 95% CI 2.570-6.642, p<0.001)。
・傾向スコアマッチング後の比較(開腹子宮全摘出術 230例、化学放射線療法 230例)でも、5年全生存率(73.9% vs. 94.7%; p<0.001; HR 5.633; 95% CI 2.826-11.231; p<0.001)および無病生存率(69.2% vs. 91.1%; p<0.001; HR 3.978; 95% CI 2.336-6.773; p<0.001)、いずれも化学放射線療法後で不良であった。

<結論>
・子宮頸がん IIA2期(FIGO2018)患者において、化学放射線療法後と比較して、開腹子宮全摘出術後の5年全生存および無病生存が良好であった。
・しかしながら後ろ向き研究のためバイアスが存在しており、これらの知見はランダム化比較試験により確認される必要がある。

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