【ETOP/IFCT 4-12 STIMULI】限局型小細胞肺がんに対する化学放射線療法後のニボルマブ/イピリムマブにより地固め療法

  小細胞肺がん

Peters S et al. Ann Oncol. 2022. PMID: 34562610
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34562610/

・限局型小細胞肺がんに対する化学放射線療法後のニボルマブ/イピリムマブによる地固め療法。
・第2相ランダム化試験、ETOP/IFCT 4-12 STIMULI試験


<背景>
・限局型小細胞肺がん(LD-SCLC, limited-disease small-cell lung cancer)に対する標準治療は同時化学放射線療法とその後の予防的全脳照射(PCI, prophylactic cranial irradiation)で、5年全生存率は25%から35%程度と報告されている。

<対象と方法>
・STIMULI試験は第2相ランダム化試験で、化学放射線療法と予防的全脳照射(PCI)後の免疫療法による地固め療法と経過観察を比較した。
・地固め免疫療法は、ニボルマブ(1 mg/kg、3週ごと)および イピリムマブ(3 mg/kg、3週ごと)を4サイクル投与し、その後ニボルマブ(240 mg、2週ごと)を12ヶ月まで継続投与した。
・症例集積不良のため患者集積は早期終了となった。
・今回、無増悪生存(PFS, progression-free survival)のみを評価項目として解析を行った。

<結果>
・登録された222例のうち、153例がランダム化された(ニボルマブ/イピリムマブ群 78例、経過観察群 75例)。
・ランダム化された患者の年齢中央値は62歳、男性が60%、喫煙中の患者が34%、以前の喫煙歴のある患者が65%であった。
・全身状態はPS 0の患者が33%、PS 1の患者が66%であった。
・2020年5月時点での経過観察期間の中央値は22.4ヶ月。
・ニボルマブ/イピリムマブ群において、40の無増悪生存イベントの発生が認められ、無増悪生存期間の中央値は10.7ヶ月(95% CI 7.0-NE)であった。
・経過観察群において、42の無増悪生存のイベントの発生が認められ、無増悪生存期間の中央値は14.5ヶ月(95% CI 8.2-NE)であった。
・経過観察群に対するニボルマブ/イピリムマブによる地固め療法群のハザード比は1.02(0.66-1.58), two-sided p=0.093)。
・2021年6月時点での経過観察期間の中央値は35ヶ月。
・全生存期間の中央値は、ニボルマブ/イピリムマブ群では未到達、経過観察群では 32.1ヶ月(26.1-NE)であった(HR 0.95; 95% CI 0.59-1.52; p=0.82)。
・ニボルマブ/イピリムマブ群において、治療中止までの期間の中央値はわずか1.7ヶ月であった。
・CTCAE v4のグレード3以上の有害イベントの発生率は、ニボルマブ/イピリムマブ群 62%、経過観察群 25%で、ニボルマブ/イピリムマブ群 4例、経過観察群 1例で致死的となった。

<結論>
・STIMULI試験では、限局型小細胞肺がんに対する同時化学放射線療法後のニボルマブ/イピリムマブによる地固め免疫療法による無増悪生存の改善効果は認められなかった。
・毒性に伴い短期間で治療中止に至っており、有効性の結果へ影響を与えた可能性がある。


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