食道がんに対する根治治療後の2次がん発生リスク ーJCOG0502 副次解析ー

  食道がん

Mitani S, et al. J Gastroenterol. 2022. PMID: 35546373
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35546373/

・食道扁平上皮がん(T1bN0M0)に対する根治的治療後の2次がんリスク
・JCOG0502 副次解析


<背景>
・食道扁平上皮がん(ESCC, esophageal squamous cell carcinoma)患者では、二次がん(SPMs, second primary malignancies)の発生リスクが高いことが報告されている。
・今回、cT1bN0M0 食道扁平上皮がん(ESCC)に対する根治治療後の二次がん(SPMs)の発生リスクを評価した。

<対象と方法>
・JCOG0502では cT1bN0M0 食道扁平上皮がん(ESCC)に対する食道切除術と化学放射線療法の比較が行われた。
・今回、JCOG0502の二次がんのデータをレビューし、リスク因子の評価を行った。

<結果>
・379例が登録され、213例に対して食道切除術、166例に対し化学放射線療法が行われていた。
・登録患者の85%が男性、年齢の中央値は63歳(範囲41-75歳)であった。
・原発病変の部位は、上部食道 11%、中部食道 63%、下部食道 27%であった。
・飲酒歴のある患者が79%、喫煙歴のある患者が66%であった。
・ルゴール不染帯(LVLs, Lugol-voiding lesions)なし 45%、複数 36%、多数 8%、不明 11%。
・経過観察期間の中央値 7.1年時点で、99例(26%)に118の二次がんが認められた。
・累積2次がん発生率は、3年 9%、5年 15%、10年 36%であった。
・主な原発病変は、頭頸部がん 35%、胃がん 20%、肺がん 14%であった。
・多変量解析にて、ルゴール不染帯のない患者と比較して、複数のルゴール不染帯(LVIs)が存在した患者(HR 2.24, 95% CI 1.32-3.81)や多数のルゴール不染帯(LVIs)が存在した患者(HR 2.88, 95% CI 1.27-6.52)で、二次がん発生リスクが高かった。
・16例が二次がんのために死亡していた。

<結論>
・二次がんの発生頻度が高かった。ルゴール不染帯(LVIs)の存在は二次がん発生の予測因子で、サーベイランスを計画する際に有用。

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