非小細胞肺がん pathological N2 に対する術後放射線治療 ー どのような患者でベネフィットが得られるか? ー

  非小細胞肺がん

Zhang CC et al. Radiother Oncol. 2022. PMID: 35764192
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35764192/

・非小細胞肺がん、pahotlogical N2患者に対する術後放射線治療(PORT, postoperative radiotherapy)
・術後放射線治療(PORT)適応の患者選択


<背景>
・非小細胞肺がん(NSCLC, non-small cell lung cancer)患者で、pathological N2(pN2)の場合の術後放射線治療(PORT)の役割に関しては議論がある。
・最近の研究では、pN2患者において、全例には術後放射線治療(PORT)によるベネフィットが存在しないことが示されている。
・今回の研究では、術後放射線治療(PORT)が必要な患者を予測する因子の同定を試みた。

<対象と方法>
・合計で1,044例の pathologic T1-3N2M0、非小細胞肺がん(NSCLC)患者を解析した。
・Log-rank test および multivariate Cox modelsを用いて遠隔転移のリスク因子を同定した。
・遠隔転移のリスク因子と以前に報告した局所領域再発(LRR, loco-regional recurrence)関連予後インデックスを統合し、術後放射線治療(PORT)の治療成績を予測する decision support framework(DSF)を作成した。

<結果>
・局所領域再発関連因子3つ(重度の喫煙歴、clinical N2、リンパ節転移4個以上)のうち、2つ以上を局所領域再発高リスクと定義した。
・High-intermediate riskの組織型(with  micropapillary and/or solid components)は遠隔転移再発のリスク因子(HR 1.207, 95% CI 1.062-1.371, p=0.0129)であったが、局所領域再発のリスク因子ではなかった。
・これら2つの特徴により decision support framework (DSF)を作成した。
・DSFを用いて患者を4群に層別化した場合、高リスクな組織の特徴がなく(without micropapillary or solid component)、局所領域再発(LRR)リスクが高い場合のみ、術後放射線治療による有意な全生存の改善効果が認められた(3年全生存率:術後放射線治療施行例 66.7%、術後放射線治療非施行例 50.2%, p=0.023)。

<結論>
・非小細胞肺がんで、局所領域再発リスクが高く、micropapillary / solid componentsのない patological N2患者では、術後放射線治療(PORT)によるベネフィットが得られる様子。


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