子宮頸がんに対するベバシズマブ投与に伴う瘻孔形成

  子宮頸がん

Sugiyama T et al. Int J Clin Oncol. 2022. PMID: 35760943
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35760943/

・子宮頸がんに対するベバシズマブ投与に伴う瘻孔形成


<背景>
・今回の研究の目的は、子宮頸がんに対するベバシズマブ投与に伴う骨盤部の瘻孔形成の発生頻度を調査すること。

<対象と方法>
・2016年6月から2018年2月にかけて、進行期 / 再発 子宮頸がんに対するベバシズマブ投与の市販後調査を行った。

<結果>
・142例を解析した(年齢中央値 51歳、扁平上皮がん 66.9%、再発例 66.2%、放射線治療歴あり 64.1%)。
・ベバシズマブの投与回数の中央値は7回。
・6例(4.2%, 95% CI 95% CI 1.56-8.96)に瘻孔形成が認められ、全て骨盤部に対する放射線治療歴のある患者で、5例は骨盤部に対する手術も行われていた。
・瘻孔が認められた患者のうち、3例に対しては膀胱や直腸への累積照射線量が多く、これらのうち2例は骨盤部再発に対し再照射が行われていた。
・他の3例は根治的子宮摘出術およびアジュバント(術後)放射線治療が行われた患者であったが、膀胱や直腸への過線量の照射は行われていなかった。

<結論>
・今回の研究では、骨盤部の瘻孔形成の発生率は、GOG 240研究で報告された95%信頼区間の上限を超えるものではなかった。
・子宮頸がんに対するベバシズマブの適切なベネフィットーリスク評価のためには、投与前に行われた治療を慎重に評価することが重要で、その後も想定外の瘻孔形成の発生に注意を払う必要がある。


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