【COAST】局所進行非小細胞肺がんに対する化学放射線療法後の地固め療法 ー デュルバルマブ単独 vs. オレクルマブ併用 vs. モナリズマブ併用 ー

  非小細胞肺がん

【COAST】 Herbst RS et al. J Clin Oncol. 2022. PMID: 35452273
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35452273/

・切除不能III期非小細胞肺がんに対する化学放射線療法後の地固め療法
・デュルバルマブ単独 vs. デュルバルマブ+オレクルマブ(oleclumab) vs. デュルバルマブ+モナリズマブ(monalizumab)
・第2相ランダム化試験、COAST trial


<目的>
・切除不能III期非小細胞肺がんに対する同時化学放射線療法(CCRT, concurrent chemoradiotherapy)後、病勢増悪のない患者では、デュルバルマブを問うよすることにより全生存の改善効果が示されている。
・COAST trialは第2相試験で、同時化学放射線療法後の地固め療法、デュルバルマブ単独、デュルバルマブ+オレクルマブ(抗CD37モノクローナル抗体)、デュルバルマブ+モナリズマブ(抗NKG2Aモノクローナル抗体)を評価した。

<対象と方法>
・切除不能III期非小細胞肺がん、ECOG PS 0-1、同時化学放射線療法後に病勢増悪のない患者を(1:1:1)の割合でランダム化(組織型により層別化)。
・同時化学放射線療法後42日以内に、デュルバルマブ単独、デュルバルマブ+オレクルマブ または デュルバルマブ+モナリズマブを12ヶ月まで継続投与した。
・主要評価項目:客観的奏効率(ORR, objet response rate)(RECIST v1.1)

<結果>
・2019年1月-2020年7月の期間に189例がランダム化された。
・中間解析時点(2021年5月)で、経過観察期間の中央値は11.5ヶ月(範囲 0.4-23.4ヶ月)
・デュルバルマブ単独群(17.9%, 95% CI 9.6-29.2)と比較して、デュルバルマブ+オレクルマブ群(30.0%, 95% CI 18.8-43.2)やデュルバルマブ+モナリズマブ群(35.5%, 95% CI 23.7-48.7)の客観的奏効率(ORR)が良好であった。
・無増悪生存は、デュルバルマブ単独群と比較して、デュルバルマブ+オレクルマブ群(HR 0.44, 95% CI 0.26-0.75)やデュルバルマブ+モナリズマブ群(HR 0.42, 95% CI 0.24-0.72)で良好であった。
・12ヶ月無増悪生存率は、デュルバルマブ単独群 33.9%、デュルバルマブ+オレクルマブ群 62.6%、デュルバルマブ+モナリズマブ群 72.7%。
・グレード3以上の有害事象発生率は、デュルバルマブ群 39.4%、デュルバルマブ+オレクルマブ群 40.7%、デュルバルマブ+モナリズマブ群 27.9%。

<結論>
・デュルバルマブ単独と比較して、オレクルマブ併用やモナリズマブ併用で客観的奏効率や無増悪生存が良好であった。
・安全性はいずれの群でも同様で、新たな/目立った安全性シグナルは認められなかった。
・今回の試験結果から第3相試験でのさらなる評価が支持される。



LEAVE A COMMENT