内胸(胸骨傍)リンパ節転移陽性乳がんに対する放射線治療

  乳がん

Yang K et al. Radiat Oncol. 2020. PMID: 32122399
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32122399/

・乳がん、内胸(胸骨傍)リンパ節転移に対する放射線治療


<背景>
・内胸(胸骨傍)リンパ節転移陽性の乳がんに対する適切な放射線治療(RT, radiotherapy)のレジメンの検討を行った。

<対象と方法>
・2009年1月-2014年12月、根治目的の手術、タキサン・ベースの化学療法、術後放射線治療が行われた臨床的内胸(胸骨傍)リンパ節転移陽性乳がん患者、84例をレビューした。
・術後放射線治療は全乳房/胸壁に対し50 Gy/25回の照射が行われていた。
・内胸(胸骨傍)リンパ節に対するブースト照射は医師判断により行われていた。
・内胸(胸骨傍)リンパ節への照射線量により、低線量群(50-63.5 Gy)と高線量群(63.6-70.4 Gy)に分け、解析を行った。

<結果>
・経過観察期間の中央値は58ヶ月(範囲:12-111ヶ月)。
・内胸(胸骨傍)リンパ節の再発が2例(2.4%)に認められ、内胸(胸骨傍)リンパ節がみられた患者では全例に遠隔転移が同時に認められた。
・5年局所領域無再発生存率 89.1%、無病生存率 72.0%、全生存率 81.2%。
・トリプル・ネガティブ乳がん、内胸(胸骨傍)リンパ節のサイズ(1.0 cm以上)、高齢、低線量の放射線治療が不良な無病生存と相関していた。
・内胸(胸骨傍)リンパ節転移のサイズが大きい(1.0 cm以上)の患者では、低線量群と比較して、高線量群の5年無病生存率が有意に良好であった(69.3% vs. 33.3%, p=0.019)。

<結論>
・内胸(胸骨傍)リンパ節転移陽性の乳がんにおいて、内胸(胸骨傍)リンパ節郭清を省略した内胸(胸骨傍)リンパ節に対する放射線治療後の治療成績は良好な結果であった。
・内胸(胸骨傍)リンパ節転移のサイズが大きい患者では、病勢制御のためにより高線量の照射が必要かも。


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