局所進行乳がん(N2-N3)における内胸(胸骨傍)リンパ節転移 に対する放射線治療

  乳がん

Zhang YJ et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2010. PMID: 20004535
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20004535/

・局所進行進行乳がんにおける内胸リンパ節転移
・発生率と局所制御


<目的>
・リンパ節転移陽性の局所進行乳がん(N2/N3)患者における内胸リンパ節転移の発生率と局所制御を調査すること。

<対象と方法>
・2000年1月-2006年12月、リンパ節転移陽性の局所進行乳がん(N2-N3)と診断され、放射線治療が行われた809例を後ろ向きにレビュー。
・画像検査により内胸リンパ節転移の有無を評価。

<結果>
・112/809例(13.8%)に、超音波/CT/PET-CT/MRIにて内胸リンパ節転移が認められた。
・内胸リンパ節転移が認められた全例に対してアントラサイクリンとタキサン・ベースの化学療法が行われていた。
・ネオアジュバント化学療法により、内胸リンパ節転移の完全奏効が72.1%の患者で得られていた。
・病勢増悪がみられた16例を除き、96例に対し乳房/胸壁および内胸リンパ節領域を含めたアジュバント放射線治療が行われていた。
・化学療法後に正常化した場合の照射線量の中央値は60 Gy、正常化が得られなかった場合の照射線量の中央値は66 Gyであった。
・生存例の経過観察期間の中央値は41ヶ月(8-118ヶ月)。
・根治的な治療が行われた96例において、内胸リンパ節の5年制御率は89%であった。
・5年局所領域制御率は80%、全生存率は76%、無病生存率は56%。

<結論>
・N2/N3の局所進行乳がん患者の10%以上に内胸リンパ節転移が認められた。
・内胸照射を含めた集学的な治療が行われた場合の内胸領域の制御率は良好で、根治的治療後の無病生存率は50%以上であった。


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