孤立性肝細胞がん(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT) ー 第2相試験 ー

  肝細胞がん

Takeda A et al. Cancer. 2016. PMID: 27062278
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27062278/

・外科手術やラジオ波焼灼療法(RFA)が行えない肝細胞がん(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)(± 肝動脈化学塞栓術(TACE))
・第2相試験


<背景/目的>
・早期の肝細胞がん(HCC)に対する根治治療法としては、肝切除術、肝移植、経皮的焼灼療法がある。
・しかしながら、孤立性の肝細胞がん(HCC)の場合でも、これらの治療を受けることができない場合がある。
・今回、孤立性肝細胞がん(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)後の臨床成績を前向きに評価した。

<対象と方法>
・適格基準:Child-Pugh グレードAまたはB、孤立性の肝細胞がん(HCC)、最大腫瘍径 4 cm以下、外科的切除やラジオ波焼灼療法が適さない患者
・体幹部定位放射線治療(SBRT)(± 肝動脈化学塞栓術(TACE))により治療
・処方線量:35-40 Gy/5回
・主要評価項目:3年局所腫瘍制御率

<結果>
・2007年ー2011年、101例が登録された。
・評価可能例90例、経過観察期間の中央値 41.7ヶ月(範囲:6.8-96.2ヶ月)
・32例は治療歴のない患者で、20例では新規の肝内再発に対し、38例は肝細胞がん(HCC)の残存/再発病変に対し治療が行われた。
・32例に対しては肝動脈化学塞栓術(TACE)が行われず、48例ではTACEが不十分で、10例ではTACEにより十分なリピオドール沈着が得られていた。
・3年局所制御率:96.3%、3年肝臓関連特異的生存率:72.5%、3年全生存率:66.7%。
・グレード3の検査異常が6例に認められ、Child-Pughスコアの2ポイント以上の悪化が8例に認められた。

<結論>
・体幹部定位放射線治療(SBRT)による局所制御や全生存の良好な成績が得られ、毒性は許容範囲。



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