肝細胞がん(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT) vs. ラジオ波焼灼療法(RFA)ー メタアナリシス ー

  肝細胞がん

Eriguchi T et al. Hepatol Res. 2021. PMID: 33856722
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33856722/

・肝細胞がん(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT) vs. ラジオ波焼灼術(RFA)
・傾向スコアを用いた研究のシステマティックレビュー/メタアナリシス


<背景/目的>
・肝細胞がん(HCC)に対し体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)が行われることが増加してきており、ラジオ波焼灼療法(RFA)と同様に、良好な局所制御(LC)が報告されている。
・肝細胞がん(HCC)に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)とラジオ波焼灼療法(RFA)を比較したランダム化試験は存在しないため、傾向スコアマッチング(PSM)を用いた比較研究のデータが有用。
・しかしながら、これらの研究の結果には異なりが認められ、Barcelona Clinic Liver Cancer staging (BCLC)に含まれる因子による調整の影響が大きい。
・今回、BCLC因子によるマッチングに焦点をあて、システマティックレビュー/メタアナリシスを行った。

<対象と方法>
・PubMed、Cochrane database、EMBASE、Web of Scienceデータベースにおいて、ラジオ波焼灼療法(RFA)と体幹部定位放射線治療(SBRT)を傾向スコアを用いて比較した研究を検索した。
・BCLC因子によりマッチングさせた場合とマッチングが行われなかった場合の全生存や局所制御を比較した。
・これらの研究の不均一性を評価した。

<結果>
・BCLC因子によりマッチングが行われた3研究が同定された。
・ラジオ波焼灼療法(RFA)と比較して、体幹部定位放射線治療(SBRT)後の全生存は同等(HR 0.89, 95% CI 0.74-1.08)で、局所制御は体幹部定位放射線治療(SBRT)で良好であった(HR 0.39, 95% CI 0.30-0.51)。
・さらにBCLC因子による調整が行われていない3研究が同定され、これらの研究では体幹部定位放射線治療(SBRT)後の全生存が不良であった(HR 1.41, 95% CI 1.21-1.65)。
・しかしながら、全生存とBCLC因子の調整後/非調整後で不均一性が大きかった(I2 = 92.6%, p for heterogeneity p=0.0002)

<結論>
・BCLC因子の適切な調整が行われた研究では、ラジオ波焼灼療法(RFA)と比較して、体幹部定位放射線療法(SBRT)後の全生存は同等で、局所制御は体幹部定位放射線治療(SBRT)後で良好であった。


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