胸部体幹部定位放射線治療(SBRT)と免疫チェックポイント阻害剤(ICI)併用後の肺臓炎

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Korpics MC et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2022. PMID: 35753553
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35753553/

・胸部体幹部定位放射線治療(SBRT)と免疫療法併用後の肺臓炎の予測因子


<目的>
・胸部体幹部定位放射線治療(SBRT)では良好な局所制御が得られるが、肺臓炎を発症するリスクがある。
・遠隔転移のある患者では免疫療法が標準治療ではあるが、免疫療法でも肺臓炎を起こすことがある。
・前向き研究において、体幹部定位放射線治療(SBRT)と免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の併用が行われた患者の実行可能性と安全性、臨床成績をレビューした。

<対象と方法>
・遠隔転移を有する固形性腫瘍に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)と免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の併用を行った3つの第1相試験(2016-2020年)をレビューした。
・プロトコルは、NRG BR001/BR002の危険臓器の線量制約を満たすことを必須とし、結果として一部の病変ではカバーが<100%となった。
・免疫チェックポイント阻害剤は、試験のプロトコルにより、逐次併用(体幹部定位放射線治療終了後7日以内)または同時併用(体幹部定位放射線治療前または開始と同時投与)を行った。
・評価項目:肺臓炎、線量ー体積制約、局所再発、全生存(OS)

<結果>
・123例が適格基準を満たし、311の転移病変に対して照射が行われていた。
・主な組織型は非小細胞肺がん(33%)、大腸がん(12%)。
・経過観察期間の中央値は12ヶ月。
・グレード3以上の肺臓炎発生割合は8.1%。
・1年局所再発割合は3.6%。
・これまでに確立されているdosimetric parametersが肺臓炎の発生と有意に関連(p<0.05)。
・多くの患者では肺に対する高線量の照射(線量体積制約の75%以上)の照射は避けられていた。
・肺へ比較的高線量の照射が行われた患者(線量体制の75%以上)が行われた患者で、肺臓炎の有意な発生リスクの上昇はみられなかった。

<結論>
・胸部体幹部定位放射線治療(SBRT)と免疫チェックポイント阻害剤(ICI)において、局所制御は良好で毒性は許容範囲で、これまでに確立されている肺の線量ー体積制約を守れば安全に施行可能な様子。


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