【SABR-COMET】 少数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療 ー 5年成績 ー

Palma DA et al. J Clin Oncol. 2020. PMID: 32484754
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32484754/

・少数転移(オリゴ転移)に対する体幹部定位放射線治療
・第2相ランダム化試験、SABR-COMET、5年成績


<目的>
・少数転移(オリゴ転移)パラダイム仮説では、遠隔転移の数が限られる場合には全ての病変に対しアブレーション治療を行うことにより、長期の病勢制御が、場合によっては治癒が得られる可能性が示されている。
・しかしながら、このパラダイムにおける長期のランダム化データは存在しない。

<対象と方法>
・原発巣が制御されている悪性腫瘍で、遠隔転移が1-5個、全ての遠隔転移に対し体幹部定位放射線治療(SBRT)が可能な患者を登録。
・遠隔転移の数(1-3個 vs. 4-5個)により層別化を行い、(1:2)の割合で緩和的標準治療群(SOC群)と体幹部定位放射線治療群(SABR群)にランダム化。
・主要評価項目:全生存(OS)、副次評価項目:無増悪生存(PFS)、毒性、生活の質(QOL)

<結果>
・2012年から2016年の期間に99例がランダム化された。
・主な原発巣は乳房(18例)、肺(18例)、大腸(18例)、前立腺(16例)。
・経過観察期間の中央値は51ヶ月。
・5年全生存割合:緩和的標準治療群(SOC群)17.7%(6-34%)、体幹部定位放射線治療群(SBRT群)42.3%(95% CI 28-56%、stratified log-rank p=0.006)。
・5年無象悪生存割合:緩和的標準治療群(SOC群)到達せず(4年 3.2%)、体幹部定位放射線治療群(SBRT群)17.3%(95% CI 8-30%)(p=0.001)
・以前の報告以降にグレード2-5の有害イベントの発生を認めず、生活の質(QOL)に両群間に明らかな差を認めなかった。

<結論>
・初期の解析から経過観察期間を延長することにより、体幹部定位放射線治療(SBRT)による全生存への影響が大きく認められるようになった。
・新たな安全性シグナルを認めず、体幹部定位放射線治療(SBRT)による生活の質(QOL)の悪化を認めなかった。


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