オリゴ転移(少数転移)>乳がん>肝転移

 

オリゴ転移(少数転移)>乳がん>肝転移


Oymak E, et al. Strahlenther Onkol. 2021. PMID: 34477885

・乳がん、肝転移に対する体幹部定位放射線治療
・目的:乳がん、肝転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)における肝転移の体積が治療成績に与える影響を評価すること。
・方法:単施設、後ろ向き研究。
・2013年4月-2021年3月に体幹部定位放射線治療が行われた、40例の乳がん、オリゴ転移(5個以下の転移)患者、58肝転移病変を解析した。
・局所制御、全生存、無増悪生存の予後因子の解析を行った。
・結果:経過観察期間(中央値)28.1ヶ月。
・孤立性の肝転移が26例(65%)、単発性の肝転移が24例(60%)の患者に認められた。
・肝転移に対する体幹部定位放射線治療後の再発までの期間(中央値)は10.7ヶ月。
・2年全生存割合:71.4%、2年無増悪生存割合:27.5%、2年局所制御割合:86.8%。
・単変量解析にて、肉眼的腫瘍体積(6 cc以下)、計画標的体積(38 cc以下)の患者で全生存が良好であった。
・多変量解析にて、肉眼的腫瘍体積(GTV)(>6 cc)(HR 3.07, p=0.03)、計画標的体積(>38 cc)(HR 5.91, p=0.002)が不良な全生存と関連していた。
・無増悪生存の有意な関連因子は同定されなかった。
・体幹部定位放射線治療後4ヶ月および6ヶ月後、2例に肋骨骨折が認められ、1例にGrade 2の十二指腸潰瘍が認められた。
<結論>乳がん、オリゴ転移患者において、肝転移に対する体幹部定位放射線治療は有効で安全な治療選択肢で、局所制御は良好で、生存成績は有望、毒性は限定的なものであった。腫瘍体積が小さい患者では全生存が良好で、このような患者に対する局所治療の有効性を確認する必要がある。


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