乳がん>乳房切除術後放射線治療>乳房再建術>寡分割照射>後ろ向き研究

 

乳がん>乳房切除術後放射線治療>乳房再建術>寡分割照射>後ろ向き研究


Rojas DP, et al. Radiother Oncol. 2021. PMID: 34419507

・乳がんに対する乳房切除術後放射線治療
・即時乳房再建術施行例に対する3週での寡分割照射による乳房再建の失敗率への影響
・後ろ向き研究、イタリア
・目的:乳がんでインプラントによる乳房再建術が施行された患者で、寡分割照射により乳房切除術後放射線治療(PMRT, postmastectomy radiation therapy)が行われた患者の乳房再建の失敗率(RF, reconstruction failure)を評価すること。
・対象と方法:対象:II-III期乳がん患者で、寡分割照射による乳房切除術後放射線治療施行例。
・患者を一期再建群(DTI, single stage direct-to-implant)と二期再建群(TE/I, two-stage expander and implant)に群分けを行い比較した。
・同時期に乳房再建を行い、術後照射が行われなかった患者とマッチングを行い比較を行った。
・胸壁および鎖骨リンパ節領域への処方線量は40.05Gy/15回。
・主要評価項目:再建失敗率(インプラント除去や自家組織への再建への変更を要したものと定義)
・副次評価項目:マイナーな再建失敗率(インプラントの位置修正や他のインプラントへの変更を要したものと定義)
・結果:107例に対して放射線治療が施行され(二期再建 62例、一期再建 45例)、照射が行われなかった107例とマッチングを行った。
・経過観察期間(中央値)4.2年(0.1-6.1年)
・二期再建が行われた患者において、放射線治療施行例 8/62例(12.9%)、放射線治療非施行例 1/62例(1.6%)に再建の失敗が認められた(p=0.015)。
・一期再建が行われた患者において、放射線治療施行例 3/45例(6.7%)、放射線治療非施行例 1/45例(2.2%)(p=0.35)に再建の失敗が認められた。
・乳房再建の失敗率は、放射線治療施例全体で10.3%であった。
・マイナーな乳房再建失敗率は、放射線治療施行群 35.6%、放射線治療非施行群 31.1%(p=0.65)
・二期再建が行われた患者において、マイナーな乳房再建失敗率は、放射線治療施行例 12.9%、放射線治療非施行例 8.1%であった(p=0.38)。
<結論>放射線治療が行われなかった患者と比較して、放射線治療が行われた患者ではエキスパンダーを用いた二期再建後、放射線治療が行われた患者では乳房再建の失敗率が高かった。インプラントを用いた乳房再建施行例に対する寡分割照射の乳房再建の失敗率は、他の報告と同程度で、寡分割照射を用いることによるリスクの上昇はない様子。


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