乳がん>乳房温存術後放射線治療>強度変調放射線治療>vs. 3次元原体照射

 

乳がん>乳房温存術後放射線治療>強度変調放射線治療>vs. 3次元原体照射


Jagsi R, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34634437

・乳がん患者に対する放射線治療;強度変調放射線治療(IMRT, intensity modulated radiotherapy)vs. 3次元原体照射(3D-CRT, 3D-conformal radiotherapy)
・多施設共同前向きコホート研究
・乳がんに対するアジュバント放射線治療において、シンプルな強度変調放射線治療により、2次元照射と比較して急性期毒性を軽減できるが、さらに複雑な あるいは 逆方向治療計画(インバースプラン)による強度変調放射線治療が、前向き計画の3次元原体照射(3D-CRT, 3D-conformal radiotherapy)に対してアドバンテージがあるかに関しては不明。
・対象と方法:2011-2018年、23施設における領域リンパ節照射を伴わない、乳がんに対する全乳房に対するアジュバント放射線治療が行われた前向きデータを用いて、3次元原体照射と強度変調放射線治療に伴う急性期毒性を比較した。
・急性期毒性:中等度-高度の疼痛 または 湿性落屑
・強度変調放射線治療(IMRT):逆方向治療計画 または 前向き計画の倍にはガントリーあたり5セグメント以上
・Inverse-probability-of-treatment weighting (IPTW)による多変量解析を行い、照射法と毒性との関連性を評価した。
・結果:通常分割照射で治療された患者群において、3次元原体照射にて治療された患者のうち650/1185例(54.9%)、前向き計画IMRTにて治療された患者のうち 458/774例(59.2%)、逆方向計算 IMRTにて治療された患者のうち 245/580例(42.2%)に急性期毒性が認められた。
・寡分割照射にて治療された患者において、3次元原体照射にて治療された患者のうち423/1295例(33.3%)、前向き計画IMRTにて治療された患者のうち227/709例(32.0%)、逆方向計画 iMRTにて治療された患者のうち 164/623例(26.3%)に急性期毒性が認められた。
・IPTWによる多変量解析において、3次元原体照射に対する逆方向計画IMRTのオッズ比は、通常分割照射 0.64(95% CI 0.45-0.91)、寡分割照射 0.41(95% CI 0.26-0.65)。
<結論>今回の多施設共同前向き比較研究において、3次元原体照射と比較して、逆向き計画強度変調放射線治療(IMRT)の急性期毒性低減における有意なベネフィットが示唆された。


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