併用薬剤>サイクリン依存性4/6阻害剤

 

併用薬剤>サイクリン依存性4/6阻害剤


放射線治療歴


Kim KN, et al. Breast. 2021. PMID: 34653725

・遠隔転移を有する乳がん患者における、サイクリン依存キナーゼ 4/6 阻害剤と緩和的放射線治療の安全性
・背景:サイクリン依存性 4/6阻害薬(CDK4/6阻害薬)は、遠隔転移を有するエストロゲン受容体陽性 / HER2陰性乳がんのファーストラインの治療法です。
・しかしながら、放射線治療とCDK4/6阻害薬との併用の安全性に関してのデータは限られています。
・方法:遠隔転移を有する乳がんで、CDK4/6阻害薬投与14日以内に緩和的放射線治療が行われた患者を後ろ向きに解析しました。
・主要評価項目:毒性(CTCAE v5)
・副次評価項目:疼痛の奏効、局所制御
・結果:30例に対し36コースの放射線治療が行われ、パルボシクリブ(palbociclib, 34コース, 94.4%)または アベマシクリブ(abemaciclib, 2コース, 5.6%)の投与が行われていた。
・放射線治療の施行タイミングは、CDK4/6阻害薬投与前 7例(19.4%)、同時併用 8例(22.2%)、CDK4/6阻害薬投与後 21例(58.3%)
・放射線治療とCDK4/6阻害薬の投与の間隔の中央値は3.5日。
・照射線量(中央値)30 Gy(8-40.05 Gy)
・照射部位:脳(5コース, 11.6%)、脊椎(19コース, 44.2%)、骨盤部(9コース, 20.9%)、他の骨(6コース, 14.0%)、その他(4コース, 9.3%)
・Grade 3以上の非血液毒性は認められなかった。
・放射線治療に伴う血液毒性(Grade 3+)の増加は認められなかった。
・血液毒性(Grade 3+)発生率:放射線治療前 16.7%、放射線治療期間中 0%、放射線治療2週後 6.7%。
・29/30例で症状の改善が得られていた。
・局所制御割合:6ヶ月 94.4%、12ヶ月 91.7%。
<結論>CDK4/6阻害薬投与2週以内の放射線治療の施行に伴う毒性は軽度のもので有効性は高いものであった。今回の研究結果からは、遠隔転移を有する乳がん患者に対するCDK4/6阻害薬と緩和的放射線治療の併用は安全でることが示唆された。


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