併用薬剤>ベバシズマブ>子宮頸がん

 

併用薬剤>ベバシズマブ>子宮頸がん


Azghadi S, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34701867

・局所進行子宮頸がんに対する根治的化学放射線療法+高線量率小線源治療
・患者因子やベバシズマブ(bevacizumab)の使用と毒性との関連性
・後ろ向き研究、米国
・目的:局所進行子宮頸がんに対し、根治的化学放射線療法(CRT, chemoradiation)および高線量率小線源治療(HDR-BT)施行例における、重篤な晩期毒性や予後と関連する因子を同定すること。
・他の悪性腫瘍では、腹部に対する体幹部定位放射線治療などにベバシズマブ投与を併用することにより消化管毒性が増加することが報告されている。
・今回の研究の目的は、高線量率小線源治療後にベバシズマブの投与が行われた患者で、Grade 3+毒性が増加するかを比較検討すること。
・対象と方法:2010-2019年、単施設にて局所進行子宮頸がんに対し化学放射線療法が行われた患者を組み入れた。
・結果:101例が同定され、10.9%にGrade 3+消化管毒性、9.1%にGrade 3+生殖器泌尿器毒性が認められた。
・平均経過観察期間:30ヶ月(1-124ヶ月)
・根治治療後にベバシズマブの投与が行われた患者では、有意にGrade 3+消化管毒性または生殖器泌尿器毒性の増加が認められた(50% vs. 16%, p=0.005)
・ベバシズマブ投与例のGrade 3+毒性の83%は消化管に関連したものであった。
・放射線治療終了からベバシズマブ投与までの期間と毒性との関連性は認められなかった。
・年齢も毒性と関連しており、Grade 3+毒性の発生率は、55歳以下で10%、>55歳で28%(p=0.02)であった。
・腔内(intracavitary)小線源治療と比較して、間質(interstitial)に対する小線源治療が行われた患者では毒性の増加が認められた(30% vs. 8%, p=0.002)
・高度の毒性が認められなかった患者群と比較して、高度の毒性が認められた患者群に無増悪生存に有意差を認めなかった。
・喫煙状態(smoking status)に関して、毒性に有意差を認めなかった。
・非喫煙者(25%)と比較して、喫煙継続例(40%)や以前の喫煙歴のある患者(31%)では再発リスクが高かったが、統計学的有意なものではなかった。
<結論>局所進行子宮頸がんにおいて、ベバシズマブ伸しようは根治的化学放射線療法後の毒性の増加と有意に関連していた。同様のデータは腹部に対する体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)とベバシズマブとの併用でも示されていた。再発性の子宮頸がんに対する初期治療へベバシズマブを追加することによる生存成績の改善が示されており、適切なリスク-ベネフィット比をどのように決定するかに関するさらなる調査が必要。


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