併用薬剤>免疫チェックポイント阻害剤>PD-1/PD-L1阻害薬>胸部照射

 

併用薬剤>免疫チェックポイント阻害剤>PD-1/PD-L1阻害薬>胸部照射


Chen Y, et al. Cancer Med. 2021. PMID: 34664788

・肺がん患者におけるPD-(L)1阻害剤と胸部放射線治療併用の安全性
・後ろ向き研究、中国
・背景:肺がん患者における Programmed death 1(PD-1) / Programmed death ligand 1 (PD-L1)阻害剤と胸部放射線治療(TRT, thoracic radiotherapy)の併用の安全性の報告は少ない。
・今回の後ろ向き研究では、肺がん単回に対する胸部放射線治療とPD-1/PD-L1阻害剤の併用療法が行われた患者の症候性の治療関連肺臓炎の発生率、重症度、リスク因子に関すして評価を行った。
・方法:2018年1月-2020年8月、2サイクル以上のPD-1/PD-L1阻害剤の2サイクル以上の投与後に胸部放射線治療が行われた患者の後ろ向き研究を行った。
・治療関連性肺臓炎を評価し、安全性プロファイルを解析した。
結果:PD-1/PD-L1阻害剤の投与が行われた828例のうち、96例に対しその後に胸部放射線治療が行われていた。
・これらのうち49例(51%)に対しては根治的放射線治療が行われており、47例(49%)に対しては緩和的放射線治療が行われていた。
・照射線量(中央値)52 Gy(IQR 50-60 Gy)
・PD-1 /PD-L1阻害剤投与開始から胸部放射線治療施行までの期間(中央値)は4.8ヶ月(1.6-14.1ヶ月)であった。
・多くの患者(74%)の患者ではPD-1 / PD-L1阻害剤の投与は4サイクル以下であった。
・経過観察期間中、47例(49%)に症候性の治療関連肺臓炎の発生を認めた(Grade 2 28例、Grade 3+ 19例)
・6例(6%)に致死的な毒性が認められた。
・胸部放射線治療完遂から肺臓炎発生までの期間(中央値)は35日(0-177日)で、6例は放射線治療期間中に肺臓炎の発生を認めた。
・肺気腫(OR 5.67, 95% CI 1.66-19.37, p=0.006)、肺V20(OR 3.49, 95% CI 1.41-8.66, p=0.007)が独立したリスク因子であることが示された。
<結論>肺がん患者において、PD-1 / PD-L1阻害剤治療後の胸部放射線治療施行例では治療関連性の肺臓炎の発生率が高く、重篤なものも比較的多く認められた。日常臨床においてPD-1/PD-L1阻害剤と胸部放射線治療の逐次併用を行う場合には細心の注意が必要。


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