前立腺がん>オリゴ転移>体幹部定位放射線治療>PSMA-PET>後ろ向き研究

 

前立腺がん>オリゴ転移>体幹部定位放射線治療>PSMA-PET>後ろ向き研究


Ong WL, et al. BJU Int. 2019. PMID: 31507035

・前立腺がん、オリゴ転移/少数転移に対する、PSMA-PETを基にした体幹部定位放射線治療(SABRT, stereotactic ablative body radiotherapy)
・後ろ向き研究
・目的:前立腺がん、PSMA-PET(prostate-specific membrane antigen positron tomography)によりオリゴ転移/少数転移に対する体幹部定位放射線治療(SABR, stereotactic ablative body radiotherapy)の治療成績を報告すること。
・対象と方法:前立腺がん、オリゴ転移/少数転移に対し体幹部定位放射線治療を施行した20例を後ろ向きに解析した。
・対象:根治的治療(手術 / 放射線治療)後に生化学的(PSA)再発が認められ、局所再発の所見がなく、緩和的ホルモン療法(アンドロゲン抑制療法)の既往がなく、PSMA-PETにてオリゴ転移/少数転移(3個以下)と診断された患者。
・これらの患者に対し、骨転移に対しては体幹部定位放射線治療 30 Gy/3回、リンパ節転移に対しては 35-40 Gy/5回を行った。
・評価項目:PSAの奏効、局所無増悪生存(LPFS)、遠隔無増悪生存(DPFS)、ホルモン療法回避生存(ADTFS)。
・結果:12例(60%)で体幹部定位放射線治療後にPSAの低下が認められた。
・1例は体幹部定位放射線治療9.6ヶ月後に局所増悪が認められ、12ヶ月局所無増悪生存割合は93%であった。
・10例に体幹部定位放射線治療が行われた病変以外の遠隔病変の増悪が認められ、12ヶ月遠隔無増悪生存割合は62%。
・2例に対しては緩和的ホルモン療法が施行され、2例に対しては、MRIにて確認された局所再発が認められ前立腺床に対する放射線治療が施行され、4例に対しては追加の体幹部定位放射線治療が施行された(そのうち1例は追加で緩和的ホルモン療法が施行された)。
・最終経過観察時点で、6例に対してホルモン療法が施行されており、12ヶ月ホルモン療法回避生存割合は70%であった。
・根治治療から体幹部定位放射線治療までの期間が長い患者では、遠隔無増悪生存(p=0.03)、ホルモン療法回避生存(p=0.005)が良好であった。
・これまでに報告されている文献をレビューしたところ、4研究でPSMA-PET/CTを基にした前立腺がん 少数転移/オリゴ転移に対する体幹部定位放射線治療が行われた、計346例が評価されていた。
・PSA値の低下は60-70%で報告されていた。
・2年局所無増悪生存割合 76-100%、遠隔無増悪生存割合 27-52%、ホルモン療法回避生存割合 58-62%。
<結論>前立腺がん患者において、PSMA-PET/CTを用いることによる本当のオリゴ転移/少数転移患者を同定することが可能で、遠隔転移に対する directed therapyによるベネフィットが得られるであろう患者の同定に有用であろう。


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