前立腺がん>オリゴ転移>体幹部定位放射線治療>後ろ向き研究

 

前立腺がん>オリゴ転移>体幹部定位放射線治療>後ろ向き研究


Decaestecker K, et al. Radiat Oncol. 2014. PMID: 24920079

・前立腺がん、オリゴ転移/少数転移に対する体幹部定位放射線治療
・後ろ向き研究、ベルギー
・目的:前立腺がん、再発時にオリゴ転移/少数転移と診断され体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)により治療が行われた患者の治療成績を評価すること。
・方法:局所に対する根治治療後、生化学的(PSA)再発が認められ、PET / CTにて3個までの転移(骨 および / あるいは リンパ節)と診断され、ホルモン療法の行われていない(non-castrate)患者で、体幹部定位放射線治療により治療が行われた患者を解析した。
・体幹部定位放射線治療:50 Gy/10回 または 30 Gy/3回の照射が行われた。
・主要評価項目:ホルモン療法(アンドロゲン抑制療法)回避生存(ADT-FS, androgen deprivation therapy-free survival)で、体幹部定位放射線治療開始からアンドロゲン抑制療法開始までの期間と定義した。
・4個以上の転移が出現した場合にホルモン療法(アンドロゲン抑制療法)を開始した。
・副次評価項目:局所制御、無増悪生存、毒性。
・毒性評価にはCTCAEを用いた。
・結果:体幹部定位放射線治療からの経過観察期間(中央値)2年。
・50例、70病変に対する治療を行い、局所制御割合は100%であった。
・転移が認められた部位は、リンパ節転移(54%)、骨転移(44%)、内臓転移(2%)であった。
・無増悪生存期間(中央値)19ヶ月で、75%の再発は3個以下の再発であった。
・2nd courseの体幹部定位放射線治療が19例、3rd courseの体幹部定位放射線治療が6例に対し行われた。
・ホルモン療法回避生存期間(中央値)25ヶ月。
・多変量解析にて、PSA倍化時間(PSA doubling time)が無増悪生存(HR 0.90, 95% CI 0.82-0.99)、ホルモン療法回避生存(HR 0.83, 95% CI 0.71-0.97)の予測因子であった。
・10例(20%)に治療後に毒性が認められ、Grade 1 7例、Grade 2 3例。
<結論>前立腺がん、オリゴ転移/少数転移に対する体幹部定位放射線治療により、緩和的ホルモン療法の開始を2年程度遅らせることが可能で、Grade 3 毒性の発生を認めなかった。


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