前立腺がん>オリゴ転移>体幹部定位放射線治療>リンパ節転移

 

前立腺がん>オリゴ転移>体幹部定位放射線治療>リンパ節転移


Cozzi S, et al. Strahlenther Onkol. 2021. PMID: 34757443

・前立腺がん、少数(オリゴ)リンパ節転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)
・後ろ向き研究、イタリア
・目的:前立腺がん、骨盤部リンパ節少数(オリゴ)リンパ節転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)の有効性と安全性を評価すること。
・対象と方法:前立腺がんに対する手術、根治的放射線治療または生化学的(PSA)再発または局所再発に対する放射線治療後の骨盤部リンパ節少数再発に対し体幹部定位放射線治療(SBRT)施行例で、生物学的効果線量(BED)>100Gy(± 同時/逐次 アンドロゲン抑制療法)施行例を後ろ向きに評価した。
・生物学的無増悪生存、遠隔無増悪生存、全生存、予後因子、毒性を評価した。
・結果:2012年11月-2019年12月、74例が選択基準を満たした。
・合計117病変に対し治療が行われていた。
・経過観察期間(中央値)31ヶ月(6-89ヶ月)
・アンドロゲン抑制療法(ホルモン療法)の同時併用が58.1%の患者に対し行われていた。
・遠隔無増悪生存率:1年 77%、2年 37%、3年 19%。
・全生存率:1年 98%、2年 98%、3年 95%。
・単発性の標的病変による全生存への影響が認められた。
・照射野内からの再発は認められなかった。
・早期(SBRT後3ヶ月未満)にPSA nadirに至った患者で3年生存成績が不良であった(p=0.004)。
・体幹部定位放射線治療(SBRT)後のPSA nadir、初期治療から体幹部定位放射線治療までの期間による生物学的無増悪生存への影響が認められた。
・アンドロゲン抑制療法(ホルモン療法)の同時併用と良好な遠隔無増悪生存との関連がみられた。
・比較的経過観察期間は短いものの、急性期や晩期早期(>6ヶ月)の尿路有害事象や消化管有害事象は報告されなかった。
<結論>前立腺がんの少数骨盤内リンパ節転移再発に対する体幹部定位放射線治療による局所制御率は100%で、安全で有効な治療法であった。リンパ節転移が2個以上の患者でアンドロゲン抑制療法(ホルモン療法)を遅らせることが可能かどうかの評価は困難であった。病変の数、PSA nadirへ至るまでの期間、PSA nadir値、初期治療から体幹部定位放射線治療(SBRT)までの期間が予後因子であった。


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