前立腺がん>ホルモン療法併用>vs. ホルモン療法単独

 

前立腺がん>ホルモン療法併用>vs. ホルモン療法単独


Sargos P, et al. BJU Int. 2020. PMID: 30946523

・局所進行前立腺がん;長期ホルモン療法単独 vs. 長期ホルモン療法併用放射線治療
・目的:局所進行前立腺がんに対する、長期ホルモン療法(アンドロゲン抑制療法)(ADT, androgen deprivation therapy)単独 と 長期ホルモン療法併用放射線治療の長期成績を報告すること。
・対象と方法:多施設共同第3相試験。
・局所進行前立腺がん患者を、長期ホルモン療法単独治療群と長期ホルモン療法+放射線治療群にランダム化した。
・長期ホルモン療法:リュープロレリン 11.25 mgを3年間投与継続した。
・放射線治療:骨盤照射 46 Gy照射後、前立腺局所に対し 20-28 Gyブースト照射を行った。
・主要評価項目:無増悪生存(PFS, progression-free survival)。
・副次評価項目:全生存(OS)、疾患特的生存(DSS)、局所領域無増悪生存(LRPFS)、遠隔無再発生存(MFS)、生化学的(PSA)無増悪生存(BPFS)および 忍容性。
・結果:経過観察期間(中央値)7.3年、263例が組み入れられた。
・8年無増悪生存割合は、ホルモン療法単独群と比較して、ホルモン療法+放射線治療群で良好であった。
・治療前のPSA値 50 ng/mL以上の患者群ではハザード比 0.27, 95% CI 0.17-0.39, p<0.001。
・治療前のPSA値 50 ng/mL未満の患者群ではハザード比 0.28, 95% CI 0.19-0.40, p<0.001。
・前立腺がんに伴う死亡リスクは、ホルモン療法+放射線治療併用群で有意に低かった(sub HR 0.48, 95% CI 0.25-0.91, p=0.02)。
・8年全生存割合:ホルモン療法単独群 57%、ホルモン療法+放射線治療群 65%(NS)
・局所領域無増悪生存は、ホルモン療法+放射線治療群で良好であった(sHR 0.61, 95% CI 0.42-0.89, p=0.01)
・遠隔無再発生存割合は、両群間に有意差を認めなかった(p=0.88)
<結論>局所進行前立腺がんに対する治療において、長期ホルモン療法単独治療と比較して、放射線治療を併用することによる治療成績の改善効果が確認された。


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