前立腺がん>再照射>システマティックレビュー/メタアナリシス

 

前立腺がん>再照射>システマティックレビュー/メタアナリシス


Zhong J, et al. Front Oncol. 2021. PMID: 34568012

・前立腺がん 局所再発に対する再照射
・システマティックレビュー
・背景:前立腺がんに対する放射線治療後の局所再発に対し、小線源治療(BT, brachytherapy)や外照射(EBRT, externl beam radiation therapy)による再照射が行われることがあります。
・今回のシステマティックレビューでは救済小線源治療/(体幹部定位放射線治療を含めた)外照射後の治療成績を評価しました。
・方法:PROSPERO #211875 に登録研究をPRISMA guidelinesに準じて施行した。
・EMBASE、MEDLINE database を 2020年12月まで検索した。
・小線源治療に関しては、低線量率(LDR, low-dose rate)、高線量率(HDR, high-dose rate)いずれも組み入れた。
・結果:39研究、1,967例を組みれた(小線源治療 28研究、体幹部定位放射線治療 11研究)
・35研究(90%)において、研究デザインは単施設 および/あるいは 後ろ向き研究で、前向きランダム化試験を認めなかった。
・外照射の研究は全て体幹部定位放射線治療(SBRT, stereotactic body radiotherapy)により行われており、4研究は Cyberknifeによるもの、7研究は Cyberknife および ライナック(LINAC, linear accelerator)によるものであった。
・Modified Delphi quality score(中央値)15(6-18)
・経過観察期間(中央値):小線源治療 47.5ヶ月、体幹部定位放射線治療 25.4ヶ月
・低線量率小線源治療の研究において、生化学的無再発生存割合(中央値)は、2年 71%、5年 52.5%。
・高線量率小線源治療の研究において、生化学的無再発生存割合(中央値)は、2年 74%、5年 51%
・体幹部定位放射線治療の研究において、生化学的無再発生存割合(中央値)は、2年 54.9%
・急性期生殖器泌尿器毒性(Grade 3+):低線量率小線源治療 7.4%、高線量率小線源治療 2.0%、体幹部定位放射線治療 2.7%
・晩期生殖器泌尿器毒性(Grade 3+):低線量率小線源治療 13.6%、高線量率小線源治療 7.9%、体幹部定位放射線治療 2.7%
・急性期消化管毒性(Grade 3+):低線量率小線源治療 6.5%、高線量率小線源治療 0%、体幹部定位放射線治療 0.5%
・晩期消化管毒性(Grade 3+):低線量率小線源治療 6.4%、高線量率小線源治療 0.1%、体幹部定位放射線治療 0.2%
・およそ1/3の研究では患者報告アウトカム(PROMs, Patient Reported Outcome Measures)の評価が行われていた。
<結論>高線量率小線源治療や体幹部定位放射線治療を用いた再照射後の生化学的(PSA)制御は同程度で晩期毒性は許容可能な範囲のものであった。低線量率小線源治療による再照射では、晩期の生殖器泌尿器毒性/消化管毒性の発生割合が高かった。


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