前立腺がん>寡分割照射>後ろ向き研究

 

前立腺がん>寡分割照射>後ろ向き研究


Hashimoto Y, et al. Int J Clin Oncol. 2018. PMID: 28758177

・前立腺がんに対する寡分割照射(66 Gy/22回、週3回照射)
・後ろ向き研究、日本
・背景:限局性前立腺がんに対する寡分割照射は通常分割照射と比較してより有効である可能性がある。今回、限局性前立腺がんに対する寡分割照射の5年成績を解析した。
・方法:2005年5月-2011年12月、限局性前立腺がん(T1-T3N0M0)に対し、強度変調放射線治療(IMRT, intensity modulated radiotherapy)により寡分割照射(66 Gy/20回、週3回照射)にて治療された患者195例を後ろ向きに評価した。
・中リスク、高リスクの患者に対してはホルモン療法(アンドロゲン抑制療法)を併用した。
・生化学的(PSA)再発: nadir + 2.0 ng/mLと定義した。
・RTOG/EORTCにより放射線治療に関連する毒性を評価し、患者報告成績(PRO, patient-reported outcomes)をEPICを用いて評価した。
・結果:低リスク 13.8%、中リスク 35.9%、高リスク 50.3%であった。
・経過観察期間(中央値)69ヶ月
・13例(6.7%)に生化学的再発が認められ、再発までの期間(中央値)は40ヶ月であった。
・5年全生存割合:97.7%、5年生物学的無病割合(no biological evidence of disease)は92.4%。
・RTOG/EORTC criteriaによる評価にて、Grade 3以上の急性期毒性 / 晩期毒性の発生を認めなかった。
・EPIC scores にて全てのドメインにて平均値に有意差を認めた(p<0.01)
・放射線治療1ヶ月後の時点にて、尿路症状や消化管症状の domain scoreの低下が認められたが、これらのスコアは放射線治療3ヶ月までに治療前の状態へと戻った。
<結論>限局性前立腺がんに対する寡分割照射による短期間の臨床成績は満足できるもので、毒性は許容範囲のものであった。


<< 前立腺がん>寡分割照射