前立腺がん>寡分割照射>骨盤照射

 

前立腺がん>寡分割照射>骨盤照射


Maulik S, et al. Clin Oncol (R Coll Radiol). 2021. PMID: 34456107

・高リスク前立腺がんに対するホルモン療法(アンドロゲン抑制療法)併用寡分割照射(Hypofractionated radiotherapy)
・後ろ向き研究、インド
・目的:高リスク前立腺がんに対し、標的内同時ブーストを用いて、予防的リンパ節領域と前立腺部に寡分割照射を行った患者の長期成績と毒性を報告すること。
・対象と方法:2012年2月-2016年12月、単施設にて治療を行った120例の高リスク前立腺がん患者を後ろ向きに解析した。
・寡分割照射(HypoRT, hypofractionated radiotherapy)のレジメンは、強度変調放射線治療を用いて60 Gy/20回(4週間)で、骨盤部への予防照射(44 Gy/20回)を同時に行った。
・外科的去勢術 または 薬剤によるホルモン療法(アンドロゲン抑制療法)を2-3年間併用した。
・結果:cT3(77.5%)、治療前のPSA値(中央値)30 ng/mL、グリソンスコア 8-10(45.8%)。
・経過観察期間(中央値)70ヶ月。
・生化学的(PSA)無増悪割合:3年 93%、5年 80%。
・5年局所再発回避割合:96%、5年骨盤内リンパ節再発回避割合:97%、5年遠隔転移回避割合:86%。
・グリソンスコア 8-10、薬剤によるアンドロゲン抑制療法(vs. 外科的去勢術)が遠隔転移のリスク因子であった。
・晩期の消化管毒性(Grade 2+)が18例、晩期の生殖器泌尿器毒性(Grade 2+)が23例に認められた。
・放射線治療前に経尿道的前立腺切除術の既往のある患者では、尿路毒性が不良であった。
<結論>照射野内同時ブースト法による骨盤照射と前立腺部に対する寡分割照射後の骨盤内制御は良好なものであった。遠隔転移再発が主な再発形式であった。遠隔転移リスクはグリソンスコアとアンドロゲン抑制療法の期間との関連がみられた。経尿道的前立腺切除術の既往のある患者では晩期の尿路毒性の増加がみられた。


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