副腎転移>体幹部定位放射線治療>後ろ向き研究

 

副腎転移>体幹部定位放射線治療>後ろ向き研究


Franzese C, et al. Clin Exp Metastasis. 2021. PMID: 34651241

・副腎転移に対する体幹部定位放射線治療
・後ろ向き研究、イタリア
・目的:少数転移 / 少数増悪 副腎転移に対する体幹部定位放射線治療の治療成績を多施設共同後ろ向き研究にて評価した。
・2010年-2020年、イタリア3施設において、副腎転移の少数転移 / 少数増悪に対し体幹部定位放射線治療が行われた患者を収集した。
・評価項目:全生存(OS, overall survival)、局所制御、無増悪生存、毒性。
・142例の患者、149副腎転移病変に対し体幹部定位放射線治療が施行されていた。
・主な原発病変は、肺がん(58.4%)、腎がん(9.4%)であった。
・病変体積の中央値は28.5 cm3(2.5-323.4 cm3)
・体幹部定位放射線治療の照射線量(中央値)40 Gy(10-60 Gy)
・経過観察期間(中央値)14.4ヶ月
・全生存割合:1年 72.3%、2年 53.3%。
・単変量解析にて、全身状態が生存成績と有意に関連していた(HR 1.57, p=0.006)
・局所制御割合:1年 85.4%、2年 79.2%
・肺がん(HR 0.33, p=0.021)、生物学的有効線量(BED10)(HR 0.97, p=0.036)が局所制御の有意な予測因子であった。
・無増悪生存割合:1年 37.7%、2年 24.8%
・多発転移発生までの期間(中央値)11.3ヶ月
・Grade 1毒性が21例(14.7%)、Grade 2毒性が3例(2.1%)に認められた。
<結論>今回の多施設共同研究結果からは、副腎転移に対する体幹部定位放射線治療の有効性と安全性が確認され、より侵襲性の高い治療の代替治療となる可能性がある。


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