外陰がん>術後放射線治療>高齢者

 

外陰がん>術後放射線治療>高齢者


Ni L, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34701936

・高齢者(70歳以上)リンパ節転移陽性、外陰がんに対する術後(アジュバント)放射線治療の役割
・米国NCDB(National Cancer Database)解析
・目的:これまでに、リンパ節転移陽性外陰がんに対する外科的手術後にアジュバント(術後)放射線治療を行うことにより生存成績を改善できることが報告されている。
・高齢者の患者においても術後(アジュバント)放射線治療による生存成績の改善効果が得られるかを評価した。
・対象と方法:2004-2017年、外科的手術が行われたリンパ節転移陽性の外陰がんと診断された70歳以上の患者を抽出した。
・最終経過観察データが不明な患者は解析より除外した。
・Chi-square test、logistic regression解析、log-rank test Kaplan-Meier、Multivariable Cox proportional regression modelingを用いて統計解析を行った。
・結果:合計 1992例を解析した。
・1216例(61.0%)に対してアジュバント(術後)放射線療法(± 化学療法)が施行されていた。
・経過観察期間(中央値)73.0ヶ月
・診断時の年齢(中央値)は79歳(70-90歳)であった。
・コホート全体の5年全生存率は28.0%であった。
・5年全生存率(アジュバント放射線治療施行群 vs. 非施行群)30.9% vs. 23.4%(p<0.0001)
・多変量解析において、アジュバント(術後)放射線治療を追加することによる生存成績の改善効果が認められ(HR 0.77, 95% CI 0.69-0.086, p<0.001)、化学療法の追加も良好な生存生成と関連していた(HR 0.86, 95% CI 0.77-0.96, p=0.006)
・70-84歳の患者群(1,555例)において、アジュバント(術後)放射線治療と良好な全生存との有意な関連が認められた(5年全生存率 33.6% vs. 25.8%, p<0.0001)
・85歳以上の患者群(437例)では、アジュバント放射線治療の施行の有無による生存成績差は認められなかった(HR 0.91, 95% CI 0.74-1.12, p=0.37)(5年全生存率 16.8% vs. 18.3%, p=0.36)
<結論>リンパ節転移陽性 外陰がん患者では、高齢者においても、アジュバント(術後)放射線治療による生存成績におけるベネフィットが存在することが示唆された。しかしながら、アジュバント(術後)放射線治療によるベネフィットは85歳未満の患者に限られており、高齢者の一部の患者では治療強度を落とすことも適当かもしれない。


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