子宮体がん>術後(化学)放射線療法>強度変調放射線治療>vs. 3次元原体照射

 

子宮体がん>術後(化学)放射線療法>強度変調放射線治療>vs. 3次元原体照射


Wortman BG, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34610387

・子宮体がんに対する術後放射線治療;放射線治療技術と治療関連毒性
・背景:放射線治療技術は3次元原体照射(3D-CRT, 3-dimensional conformal radiotherapy)から強度変調放射線治療(IMRT, intensity modulated radiotherapy)へと発達してきており、周囲の正常組織をより避けることが可能となってきている。
・今回の解析では、高リスク子宮体がんを対象としたランダム化試験PORTEC-3試験のデータを用いて、3次元原体照射と比較して、強度変調放射線治療により有害イベント(AE, adverse events)や 患者報告症状(patient-reported symptoms)を減少できるかを評価した。
・方法:PORTEC-3試験における急性期有害イベントおよび患者より報告された生活の質(QOL, quality-of-life)のデータを解析した。
・医師により判定された急性期有害イベントをCTCAE v3.0を用いて評価した。
・生活の質に関しては、EORTC-QLQ30、CX24、OV28質問表を用いて評価した。
・データを3次元原体照射群と強度変調放射線治療群を比較した。
・658例を評価可能であった。
・559例は3次元原体照射、99例は強度変調放射線治療により照射が行われていた。
・経過観察期間(中央値)74.6ヶ月。
・治療期間中、有害イベント(Gr 3+)は強度変調放射線治療で少ない傾向で、主に血液毒性および消化管毒性であった(37.7% vs. 26.3%, p=0.03)
・経過観察中、下痢(Gr 2+)(15.4% vs. 4.0%)、血液毒性(Gr 2+)(26.1% vs. 13.1%)は3次元原体照射と比較して、強度変調放射線治療で少なかった(p<0.01)
・生活の質(QOL)は574例(87%)(3次元原体照射 494例、強度変調放射線治療 80例)で可能であった。
・治療期間中の症状(3次元原体照射 vs. 強度変調放射線治療):下痢(37.5% vs. 28.6%, p=0.125)、排便回数の増加(22.1% vs. 10.0%, p=0.039)、腹部の疝痛(18.2% vs. 8.6%, p=0.058)。
・その他のQOL scoreに関しては差異を認めなかった。
<結論>子宮体がんに対する術後放射線治療において、3次元原体照射と比較して、強度変調放射線治療では治療期間中のGrade 3+有害イベントが少なく、経過観察期間中のGrade 2+ の下痢 および 血液毒性の発生割合が低かった。
・3次元原体照射と比較して、強度変調放射線治療後、経過観察中に腹部の疝痛を訴える患者が少なかった。


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