子宮体がん>術後(化学)放射線療法>膣円蓋部小線源治療>vs. 骨盤部照射併用

 

子宮体がん>術後(化学)放射線療法>膣円蓋部小線源治療>vs. 骨盤部照射併用


Wang W, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34701930

・I-II期子宮体がんに対する術後放射線治療
・骨盤照射+膣円蓋密封小線源治療 vs. 膣円蓋密封小線源治療単独
・多施設共同後ろ向き研究、中国
・目的:I-II期 高リスク子宮体がん(腺がん)患者において、適切なアジュバント(術後)放射線治療の方法に関しては依然として議論がある。
・今回の研究では、高リスク子宮体がん患者に対する骨盤部外照射(EBRT, external beam radiation therapy)および/あるいは 膣円蓋部小線源治療(VBT, vaginal brachytherapy)の最適な照射法に関して検討を行った。
・対象と方法:1999年1月-2015年12月、中国13施設にて外科的手術が行われた、I-II期子宮体がん患者を後ろ向きに解析した。
・ESMO-ESGO-ESTRO リスク群コンセンサスに基づき、高リスク因子(IB期 Grade 3)または II期(Grade 1-3)を対象とした。
結果:合計218例を解析した。
・87.2%の患者に対してリンパ節郭清が行われていた。
・51例に対し外照射(EBRT群)、25例に対し膣円蓋部小線源治療(VBT群)、142例に対し外照射と膣円蓋部に対する小線源治療(EBRT+VBT)が行われていた。
・VBT群ではIB期 Grade 3の患者が多く、高齢者が多かった(p<0.05)
・いずれのグループの患者群においても、全生存期間(中央値)は未到達であった。
・3群間の比較において、全生存、無病生存、局所無再発生存および遠隔無再発生存に差異が認められた。
・3群のうち2群ごとに比較した場合、VBT群ではEBRT群(p<0.05)やEBRT+VBT群(p<0.05)と比較して、無病生存、局所無再発生存、遠隔無再発生存が不良であった。
・VBT群と比較して、EBRT+VBT群で全生存が良好であった。
・Propensity score matching解析において、各群50例の比較を行った。
・VBT群と比較して、骨盤部照射群で無病生存や局所無再発生存が良好であった。
・コホート全体では化学療法による生存成績の有意な改善は認められなかった。
・脈管侵襲陽性例や子宮筋層浸潤例では化学療法が施行された患者で生存成績が良好な傾向がみられた。
・再発形式に関しては、遠隔転移再発が主な再発形式であった。
・VBT群では、EBRT群やEBRT+VBT群と比較して、局所再発や領域再発率が高かった。
・放射線治療による急性期および慢性期毒性の忍容性は良好なものであった。
<結論>子宮頸がん I-II期 高リスク患者において、膣円蓋部に対する小線源治療(VBT)単独と比較して、骨盤照射による無病生存、局所無再発生存、遠隔無再発生存の改善効果が認められ、有害効果は許容できる範囲のものであった。外照射と外照射+膣円蓋部の併用の比較において、生存成績は有意差を認めなかった。


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