子宮体がん>術後(化学)放射線療法>術後化学放射線療法>vs. 術後放射線治療>データベース解析

 

子宮体がん>術後(化学)放射線療法>術後化学放射線療法>vs. 術後放射線治療>データベース解析


Yu E, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34701932

・高リスク子宮体がんに対する術後化学放射線療法 vs. 術後放射線療法
・米国 NCDB(National Cancer Database)解析
・目的:PORTEC3試験では、高リスク子宮体がん患者において、骨盤部への放射線治療(WPRT, whole pelvic radiotherapy)と比較して、術後化学放射線療法(CRT, chemoradiation therapy)によりベネフィットが認められることが示された。
・PORTEC3試験ではIBーIII期の患者が含まれていたが、サブグループ解析では化学放射線療法によるベネフィットが大きいのはIII期患者である可能性が示唆されている。
・今回の研究では、米国 NCDB(National Cancer Database)解析を行い、病期別の放射線治療と化学放射線療法によるベネフィットの差を評価した。
・対象と方法:2004-2017年の米国NCDBにおいて、子宮体がん(腺がん)に対し子宮摘出術がお粉話、PORTEC3試験の適格基準を満たす患者を同定した。
・対象:FIGO 2009 IA期(Grade 3、脈管侵襲陽性)、IB期(Grade 3)、II期、IIIA期、IIIB期またはIIIC期。
・骨盤照射(± 化学療法)が施行された患者のみを評価し、化学療法単独治療や術後治療が行われなかった患者は解析から除外した。
・Chi-square解析を用いて放射線治療群と化学放射線療法群の比較を行った。
・Kaplan-Meier生存解析を行い、log-rank testにより比較した。
・結果:合計 11,315例を解析した。
・7,334例(64.8%)に対しては骨盤照射、3,981例(35.2%)に対しては骨盤照射+化学療法が行われていた。
・化学放射線療法と比較して、骨盤照射単独が行われた患者では、高齢者(65歳以上)が多かった(44.7% vs. 36.0%, p<0.001)。
・骨盤照射単独と比較して、化学放射線療法が行われた患者群で、リンパ節転移陽性例が多く(58.7% vs. 29.1%, p<0.001)、脈管侵襲陽性例が多かった(66.9% vs. 52.8%, p<0.001)。
・5年全生存率は、放射線治療単独と比較して、化学放射線療法施行例で良好であった(76.2% vs. 72.4%, p<0.001)。
・I-II期の患者では、放射線治療単独が行われた患者群と化学放射線療法が行われた患者群の比較において、生存成績差は認められなかった(76.7% vs. 77.7%, p=0.91)
<結論>高リスク子宮体がんに対する骨盤部に対する術後放射線治療への化学療法の追加により、III期以上の患者では生存成績の改善が認められるものの、I-II期の患者では生存成績の明らかな改善効果は認められなかった。


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