子宮頸がん>化学放射線療法>骨髄温存

 

子宮頸がん>化学放射線療法>骨髄温存


Williamson CW, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34419564

・子宮頸がんに対するPET(positron emission tomography)に基づく骨髄温存放射線治療(Bone marrow-sparing radiation therapy)
・第2相/第3相試験、INTERTECC
・目的:局所進行子宮頸がんにおけるPETに基づく骨髄温存画像誘導下強度変調放射線治療(IG-IMRT, image-guided intensity modulated radiation therapy)の有効性と毒性を評価すること。
・対象と方法:第2相/第3相試験において、IB-IVA期子宮頸がんに対し、PETに基づく骨髄温存強度変調放射線治療(PET-BMS IMRT群) または 標準的な強度変調放射線治療(IMRT群)を行った。
・放射線治療時にはシスプラチン(40 mg/m2/week)を同時併用し、その後に小線源治療を行った。
・第2相試験では、ランダム化を行わず、PET-BMS IMRT または 標準的なIMRTを施行した。
・第3相試験では、PET-BMS IMRT群と標準的IMRT群にランダム化を行った。
・主要評価項目は無増悪生存(PFS)であったが、試験は無益性(futility)のために早期中止/中止となった。
・結果:合計101例の患者が第2相試験/第3相試験に登録され、早期終了前に29例が第3相試験に登録された(PET-BMS IMRT 16例、標準的IMRT 13例)
・第3相試験登録例の経過観察期間(中央値)33ヶ月、全患者の経過観察期間(中央値)39ヶ月。
・5年無増悪生存率:73.6%、5年全生存率:84%。
・PET-BMS-IMRT群と標準的IMRT群の比較において、シスプラチンの投与回数、全生存、無増悪生存、再発形式に有意差を認めなかった。
・急性期の好中球(Grade 3+)発生率は、標準的IMRTと比較して、PET-BMS IMRT群で少なかった(ランダム化された患者 19% vs. 54%, chi-square p=0.048、コホート全体 13% vs. 35%, chi-square p=0.01)
・治療前のリンパ球数(ALC)が <1.5 k/μLの患者では、多変量解析にて全生存が不良な傾向が認められた(HR 2.85, 95% CI 0.94-8.62, p=0.216)
・PET-BMS IMRTと標準的IMRTの比較において、治療後のリンパ球数に有意差を認めなかった。
<結論>子宮頸がんに対する化学放射線療法において、標準的な強度変調放射線治療(IMRT)と比較して、PETに基づく骨髄温存強度変調放射線治療(PET-BMS IMRT)により急性期のGrade 3+好中球減少の発生の減少が認められた。PETに基づく骨髄温存強度変調放射線治療による化学療法投与や長期治療成績への影響は認められず、治療前のリンパ球数と全生存と弱い関連性が認められた。


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