子宮頸がん>腺がん>炭素イオン線治療

 

子宮頸がん>腺がん>炭素イオン線治療


Okonogi N, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34701926

・子宮頸部腺がんに対する炭素イオン線治療(CIRT, carbon-ion radiotherapy)
・後ろ向き研究、日本
・目的:画像誘導小線源治療(IGBT, image-guided brachytherapy)が子宮頸がんに対する治療として受け入れられており、多くの研究で子宮頸部扁平上皮がんでは局所制御が改善できることが報告されている。
・しかしながら、最近の報告では、子宮頸部腺がんでは局所制御が不良であった。
・複数の端施設の研究では子宮頸部腺がんに対する炭素イオン線治療(CIRT)による良好な臨床成績が報告されている。
・今回、局所進行子宮頸部腺がんに対する炭素イオン線治療(CIRT)の多施設調査を行った。
・対象と方法:2010年4月-2016年4月、局所進行子宮頸がん IIB-IVA期、化学療法併用炭素イオン線治療 / 炭素イオン線治療単独治療が行われた患者の臨床成績を解析した。
・放射線治療:74.4Gy(RBE)/20回の炭素イオン線治療 または 55.2Gy(RBE)/16回+3回の小線源治療が行われていた。
・70歳以下の患者で、骨髄機能が保たれている患者に対しては、シスプラチン(40 mg/m2/week、5週間)を併用した。
・腫瘍の奏効を治療6ヶ月後、RECIST v1.1を用いて評価し、全生存をKaplan-Meier法を用いて計算した。
・急性期毒性をCTCAE v4.0にて評価し、治療開始後3ヶ月以内の最大の反応を評価した。
・晩期雄大毒性をRTOG/EORTC scoring systemに基づき評価した。
結果:55例が登録された。
・経過観察期間(中央値)67.5ヶ月。
・5年全生存率:69%、5年局所制御率 65%。
・Cox proportional-hazards modelによる多変量解析において、治療6ヶ月後の腫瘍奏効が局よ制御と有意に関連していた(5年局所制御率:完全奏効 77% vs. 非完全奏効 29%, p=0.003, HR 0.227)
・治療6ヶ月後の腫瘍奏効は全生存とも有意に関連していた(5年全生存率:完全奏効 83% vs. 非完全奏効 29%, p=0.002, HR 0.253)
・急性期毒性に関して、4例にGrade 3毒性が認められ、Grade 4毒性の発生は認められなかった。
・炭素イオン線単独治療群と化学療法併用炭素イオン線治療群の比較において、急性期毒性の発生率に有意差は観察されなかった。
・晩期毒性に関して、炭素イオン線治療群1例に直腸/S状結腸毒性が認められた。
・化学療法併用炭素イオン線治療群では3例にGrade 3+の直腸/S状結腸毒性 または 消化管毒性が認められた。
・炭素イオン線単独治療群と化学療法併用炭素イオン線治療群の比較において、晩期毒性に統計学的な有意差は認められなかった。
<結論>今回の研究結果からは、子宮頸部腺がんに対する炭素イオン線治療/化学療法併用炭素イオン線治療の治療成績は、特に治療6ヶ月後に良好な奏効が得られた患者では、有望なことが示された。


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