悪性リンパ腫>ホジキンリンパ腫>限局期>地固め放射線療法>PET>vs. 化学療法単独

 

悪性リンパ腫>ホジキンリンパ腫>限局期>地固め放射線療法>PET>vs. 化学療法単独


【GHSG HD16】 Baues C, et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2021. PMID: 34389407

・早期ホジキンリンパ腫;ABVD療法後、PET陰性となった患者に対する放射線治療(IFRT, involved-field radiation therapy)
・GHSG HD16試験、再発の解析
・目的:German Hodgkin Study Group(GHSG) HD16試験では、早期ホジキンリンパ腫患者において、リスク因子のない患者では放射線治療を安全には省略不能であることが示され、化学療法と放射線治療の併用(CMT, combined modality therapy)が依然として標準治療。
・GHSG H16登録患者において、ABVD療法後にPET(positron emission tomography)にて代謝的完全奏効(PET陰性)となった患者の地固め放射線療法の効果を評価した。
・対象と方法:2009年-2015年、早期ホジキンリンパ腫でリスク因子のない患者1150例を、PET検査に基づいた2サイクルのABVD療法後の20Gyの地固め放射線療法にランダム化した。
・ABVD療法2サイクル後、PET陰性となった患者のうち、328例が化学療法と放射線治療の併用群(CMT群)、300例が化学療法群にランダム化された。
・経過観察期間(中央値)47ヶ月。
・病勢進行/再発が、CMT群 15例、化学療法単独群 29例に認められた。
・CMT群の1例は再発部位が不明であった。
・5年照射野内再発率:化学療法単独群 10.5%、CMT群 2.4%(p=0.0008)。
・照射野外再発は両群間に有意差を認めなかった(4.1% vs. 6.6%, p=0.54)
・地固め放射線(IF-RT)期間中にGrade 4毒性は観察されなかった。
・2次悪性腫瘍発生率は両群で同様であった。
<結論>GHSG HD16試験において、ABVD療法2サイクル後にPETにて代謝的完全奏効が得られた患者に対する、Involved-fieldに対する放射線治療(地固め放射線療法)による目立った毒性を認めず、化学療法と放射線治療の併用(CMT, combined modality therapy)が行われた患者群で再発(特に局所)が少なかった。早期ホジキンリンパ腫で、ABVD療法2サイクル後にPETにて代謝的完全奏効が得られた患者においても、Involved-field radiation therapyによる地固め放射線治療が標準治療と考えられる。


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