悪性リンパ腫>ホジキンリンパ腫>限局期>地固め放射線療法>有害事象>循環器疾患

 

悪性リンパ腫>ホジキンリンパ腫>限局期>地固め放射線療法>有害事象>循環器疾患


Cutter DJ, et al. J Clin Oncol. 2021. PMID: 34388007

・早期ホジキンリンパ腫に対するPET(positron emission tomography)に基づく治療
・化学療法と放射線治療後の循環器疾患リスク
・UK NCRI RAPID試験登録患者の解析
・方法:早期ホジキンリンパ腫に対する3サイクルのABVD療法後、PET(positron emission tomography)にて代謝的完全奏効が得られた患者における、化学療法と放射線治療(IFRT, involved-field radiotherapy)後の30年循環器疾患リスクを評価した。
・心臓と頸動脈への照射線量と化学療法の線量(用量)効果関係を評価した。
・結果:放射線治療(IFRT)が施行された144例において、平均心臓線量:4.0Gy(0.1-24.0Gy)、平均両側総頸動脈線量:21.5Gy(0.6-38.1Gy)
・放射線治療に関連した平均30年過剰循環器疾患に伴う死亡率は0.56%(0.01-6.79%; 67%の患者で <0.5%、15%の患者で>1%)であった。
・放射線治療に関連した平均30年過剰循環器疾患発生率は6.24%(0.31-31.09%; 58%の患者で<5%、24%の患者で>10%)であった。
・心疾患に関して、放射線治療に関連した平均30年過剰死亡率は0.42%(縦隔浸潤あり 0.79%、縦隔浸潤なし 0.05%)であった。
・脳卒中に関して、放射線治療に関連した平均30年過剰死亡率は0.14%であった。
<結論>早期ホジキンリンパ腫患者でにおいて、放射線治療に関連して上昇する循環器疾患リスクは大半の患者では小さく、放射線治療によるベネフィットが認められる。心臓や血管へ高線量が照射される一部の患者では、照射線量を低減するために高精度治療による照射を行うことや、再発リスクの上昇を受け入れられるならば放射線治療を考慮しても良いかもしれない。循環器疾患やその他のリスクを治療開始前に評価することにより、早期ホジキンリンパ腫に対する放射線治療の個別化が可能となるかもしれない。


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