悪性黒色腫>粘膜部悪性黒色腫>免疫チェックポイント阻害剤

 

悪性黒色腫>粘膜部悪性黒色腫>免疫チェックポイント阻害剤


Umeda Y, et al. Eur J Cancer. 2021. PMID: 34563991

・進行期粘膜部悪性リンパ腫に対する抗PD-1抗体 / 抗PD-1 + 抗CTLA-4抗体(± 放射線治療)の有効性
・後ろ向き研究、日本
・背景:皮膚悪性黒色腫(メラノーマ)と比較して、粘膜部悪性黒色腫では免疫チェックポイント阻害剤の有効性が低いことが報告されています。
・免疫チェックポイント阻害剤と放射線治療の併用により有効性を改善できる可能性がありますが、調査が必要です。
・方法:進行期粘膜部悪性黒色腫に対し、抗PD-1抗体(PD-1、115例)、抗PD-1 + 抗CTLA-4抗体(PD-1 + CTLA-4 42例)が行われた患者を後ろ向きに解析しました。
・56例に対しては放射線治療が併用されており、12例に対しては放射線治療が併用されていませんでした。
・客観的奏効率(ORR, objective response rate)と カプランマイヤー法による生存率により有効性を評価しました。
・結果:PD-1単独治療群とPD-1+放射線治療群の比較において、客観的奏効率、無増悪生存、全生存に有意な差異は認められませんでした。
・客観的奏効率(26% vs. 27%, p>0.99)、無増悪生存期間 [中央値] (6.2ヶ月 vs. 6.8ヶ月, p=0.63)、全生存期間 [中央値] (19.2ヶ月 vs. 23.1ヶ月, p=0.70)
・PD-1 + CTLA-4 群とPD-1 + CTLA-4 +RT群の比較においても、客観的奏効率、無増悪生存、全生存に有意差を認めなかった。
・客観的奏効率(28% vs. 25%, p=0.62)、無増悪生存期間(中央値)(5.8ヶ月 vs. 3.5ヶ月, p=0.21)、全生存期間(中央値)(31.7ヶ月 vs. 19.8ヶ月, p=0.79)。
・Cox multivariate analysisでは、PD1 や PD1+CTLA-4へ放射線治療を追加することによる無増悪生存や全生存の有意な改善効果は認められなかった。
<結論>粘膜部悪性黒色腫に対する免疫チェックポイント阻害剤に放射線治療を追加することにより、局所制御や局所症状の改善効果が認められる可能性があるものの、生存成績の明らかな改善効果は認められなかった。


<< 悪性黒色腫>粘膜部悪性黒色腫